『となりのトトロ』はなぜ海外でも愛されているのか? イギリスでは舞台版が大ヒット

海外でも愛される『となりのトトロ』の魅力

『ベイマックス』の監督も『となりのトトロ』からの影響を言及

 傑作と謳われる『となりのトトロ』が、海外の映画界やポップカルチャーに与えた影響力は絶大である。そんな作品の一つに数えられるのが、ディズニーアニメ映画『ベイマックス』(2014年)だ。近未来の日本を舞台にした本作は、最愛の兄タダシを失って心を閉ざしていた孤独な14歳の天才少年ヒロと、亡き兄が遺した心優しきケア・ロボット“ベイマックス”が結ぶ固い絆が感動的に描かれる。

 共同監督を務めたクリス・ウィリアムズは、ベイマックスの無邪気さと優しさは、『となりのトトロ』からインスピレーションを受けたと明かしている。トトロは一言も喋らないが、映画ではサツキやメイと心温まる交流を見せ、そういったシーンはヒロとベイマックスの関係性に反映されているとも語った。

 また、『ベイマックス』では『となりのトトロ』だけでなく、ベイマックスが空を飛んだり戦ったりするアクションシーンは、同じく宮﨑駿監督のアニメ映画『天空の城ラピュタ』(1986年)や、大友克洋監督のアクションアニメ映画『AKIRA』(1988年)から影響を受けたそうだ。

 『となりのトトロ』は、8月23日に『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送される。海外から高い評価を受ける宮﨑監督の名作を、この機会に観返してみてはいかがだろうか。

参照
※1. https://www.theguardian.com/stage/2022/oct/19/my-neighbour-totoro-review-barbican-london
※2. https://www.straitstimes.com/lifestyle/entertainment/big-hero-6-a-nod-to-sentimentality-found-in-great-anime-films

■放送情報
『となりのトトロ』 
日本テレビ系にて、8月23日(金)21:00~22:54放送
※本編ノーカット
原作・脚本・監督:宮﨑駿
音楽:久石譲
声の出演:日髙のり子、坂本千夏、糸井重里、島本須美ほか
©1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

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