『涙の女王』『ムービング』『今日もあなたに太陽を』 心揺さぶる“泣ける韓国ドラマ”6選
『ムービング』
『ムービング』は、超能力を個性として描き、生きづらさと普通からの解放を映し出して行く物語。韓国の人気作家Kang Fullの漫画を実写化し、原作者が脚本も手がけている。特殊な超能力を持った親子たちにスポットを当て、その能力を隠して生きながらも、大切な誰かを守るために闘う姿を描く。劇中では、親世代から子世代という描き方ではなく、あえて時間軸を逆にして描いているのが面白いところ。隠されていた宝箱をあけていくような感覚が新鮮で、キャラクターが背負うさまざまな“想い”や"過去"といった点が全て線で繋がった瞬間、思いっきり泣いてしまうと思う。そして、これほどにロマンチックなヒューマンドラマは、唯一無二だと思わずにはいられない。
『ライブ〜君こそが生きる理由〜』
『ライブ〜君こそが生きる理由〜』は、分署に配属された新任警察官たちが、一人前になるまでの過程を数々の残酷な事件とともに描いていく物語。脚本は、『私たちのブルース』や『大丈夫、愛だ』『ディア・マイ・フレンズ』など数々の名作を手がけるノ・ヒギョンだ。覚えきれないほどのキャラクターそれぞれにドラマがあり、丁寧に展開されていくからこそ、気付いたときには全員に感情移入をしてしまうような本作。
警察官だからといって無敵なわけではなく、同じ1人の人間なのだということを語りかけてくれるような作品でもあり、厳しい状況の中でそれぞれが一歩ずつ前へと進んでいく姿から目が話せなくなる。不条理な現実への葛藤に胸が苦しくなりながらも、共に支え合い、1つのチームとなっていく過程は、もう涙なしに観ることができないと思う。
『ストーブリーグ』
『ストーブリーグ』は、野球未経験の凄腕ゼネラルマネージャーが、周囲を巻き込みながら球団の抜本的な改革に挑んでいく姿を描く物語。シーズンが終わり戦力を補充する「ストーブリーグ」という期間をテーマに、万年最下位の野球チームを立て直す運営スタッフやマネージャーにスポットを当てたヒューマンドラマのため、野球に詳しくない方でも楽しめる作品だと思う。劇中では、1人、また1人とキャラクターたちの心が動いていくストーリーが丁寧に描かれており、涙が止まらなくなる。そして、「あなたはあなたのままで愛されている」「人生は自分次第で何度だってやり直せる」、そんなメッセージの数々に胸が熱くなる。