『Re:リベンジ』ロスの方必見! 『私の夫と結婚して』など“復讐劇”を描いた韓ドラ5選
『夫婦の世界』
夫と息子と何もかも完璧な日々を送っていたソヌ(キム・ヒエ)は、ある日夫のテオ(パク・ヘジュン)のマフラーに長い髪の毛がついているのを見つける。それは明らかに自分の髪の毛ではない……。彼女は夫が不倫をしているのではないか? という考えに取りつかれていく。
彼の2台目のスマホを見つけ、中を見てみるとそこには若い娘ダギョン(ハン・ソヒ)が写っていた。さらに見ていくと、近所に住む夫婦や同じ職場の友人が写っている写真も発見。なんと自分以外の周りの人間は、夫が不倫していることを隠していたのだった。好き勝手してきた夫への報復だけでなく、一旦解決したその先も描いた2部構成のような形式になっている。
若さと独特な魅力を武器に堂々と不倫するハン・ソヒの姿からは、嫌味な女性というより愛を求める純粋さを感じるから不思議だ。また本作で主演を務めるキム・ヒエは『クイーンメーカー』という作品では、陰謀渦巻く社会に立ち向かう。規模は『夫婦の世界』よりも大きくなるが、両作とも“復讐心”が根本にある物語と言える。
『ペントハウス』
瞬間最高視聴率31.1%を記録した王道“マクチャン”ドラマ『ペントハウス』。超高層マンション「ヘラパレス」に住む富裕層たちを描いたドラマだ。芸術高校の声楽科へ入学を目指す子供たちとその家族が住むヘラパレスで、ある日一人の学生が無惨な死を遂げる。そして当時パーティーをしていたメンバーは大ごとにしないよう、死体の隠ぺいを図る。しかしペントハウス(最上階)に住むスリョン(イ・ジア)はその一部始終を目撃しており、真実を知るために動き始める。
親同士の不倫や出生の秘密、受験戦争などが深く絡み合っているこの事件。さらに過去の出来事への復讐や私利私欲など、それぞれが抱えるプライドがより事件を複雑にし、学校やマンションだけでなく、家庭という小さな輪の中で生まれる亀裂が歯車を狂わせていく。根から腐っている人間たちの救いようのない物語だからこそ、なぜか夢中になってしまう中毒性があるのだ。
『ミスティ』
本作は、人気キャスター・ヘラン(キム・ナムジュ)と、彼女に関わった男性3人が巻き起こすサスペンスラブストーリーだ。誠実なジャーナリズムを追及してきたヘランは、長年キャスターとして様々なニュースを伝え、着実にキャリアを積んできた。しかし今や“お局”と言われ、プロゴルファー・ケビン(コ・ジュン)のインタビューができなければ、キャスターを降板することに。ヘランは謎多きケビンになんとか会うことができるが、彼は愛し合った末に別れたジェヨンだった。その1カ月後ケビンは遺体で発見され、ヘランに容疑がかけられる……。
弁護士の夫・テウク(チ・ジニ)がいながらケビンに再会して動揺するヘランを誘惑するケビン。2人の関係を怪しむテウク。そして同時期に刑務所から出所したヘランの同級生ミョンウ(イム・テギョン)。男性3人のヘランに対する愛と執着に加え、放送局がニュースを報道する姿勢や権力との関係性、仕事でのライバル関係など様々な場面でリベンジし、数話ごとにスカッとするような展開が盛り込まれているのも本作の魅力だ。ちなみにキム・ナムジュは最新作『ワンダフルワールド』でも、息子を殺された母親役として静かな復讐に挑んでいる。
ドロドロ系復讐ドラマでは、いじめていた中心人物や事件の主犯格など、1番のサイコパスが主人公に陥れられていくことで、さらに狂っていく展開が多い。そのため、観ている側も恐ろしくなるほど狂気的な姿を演じる俳優たちの演技力も必要になってくる。最も俳優たちの“真に迫った表現力”を体感できるジャンルだと言っても過言ではないだろう。