『正直にお伝えします!?』は大人の再生物語 コ・ギョンピョ×カン・ハンナに癒やされる

『正直にお伝えします!?』は大人の再生物語

 Netflixで配信中の『正直にお伝えします!?』が最終回を迎えた。本作は、コ・ギョンピョ×カン・ハンナによるロマンティックコメディで、コ・ギョンピョ演じる、人気アナウンサーのソン・キベクと、カン・ハンナ演じる放送作家のオン・ウジュの出会いから物語は始まった。感電事故でウソがつけなくなったキベクと、キベクの身を案じるウジュは、互いに励まし合ううちに恋に落ちる。本稿では第11話と最終話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)

 仕事のため遅れて出発するキベクを除き、一足先に家族旅行に出かけたソン一家は道中で交通事故に遭う。キベクの父インス(シン・ジョングン)と、弟ウンテク(ファン・ソンビン)とプンテク(イ・ジニョク)の3人は軽傷だったが、母ユジョン(カン・エシム)は大怪我を負ってしまう。

 キベクは、医師からユジョンの容態について、最悪の事態も覚悟するようにと告げられショックを受ける。キベクはプンテクから、ユジョンが家族を守るために身を挺して「盾になるようにハンドルを切った、だから僕たちは無事だった」と事故の瞬間の行動を聞かされる。号泣するプンテクと、憔悴しきった父と弟たちの姿を見たキベクは、自分の胸に手を当て心を落ち着けたあと、彼らに「手術は成功したから、すぐに目を覚ます」とウソをつく。キベクは、“相手を思いやる気持ちから”ウソをつくことができるようになったのだ。ユジョンの容態が危ないことを知ったキベクが、家族に放った言葉は、家族を思いやるとともに、キベク自身にも言い聞かせた言葉だったのだろう。

 キベクは、ユジョンの入院費を工面するために、事務所から前借りをしたり、弟たちを叱咤激励して家族を支えた。そんな中、父インスが詐欺に合い、キベクらはインスを騙した相手に力を合わせて立ち向かう。そのことがきっかけで、キベクと父インス、弟ウンテクとプンテクは、これまでの感情の行き違いを吐露し合い和解する。

 キベクは、自分のせいでインスが過去に事故に遭い、足が不自由になったことに罪悪感を抱えてきたことが明かされた。ソン一家がそれぞれの思いをぶつけ合う中で、インスは「息子よ、お前たちの力がいる。助けてくれ」と息子たちに助けを求めた。そんなインスの姿を見たキベクは、「みんなが僕を気にかけてくれてる。でも、いつも息苦しいと言って逃げてきた」「家族の重荷は僕だった、ごめん」と泣きながら謝罪する。

 そんなキベクのもとに、かねてから念願だったニュース番組の仕事がやってくる。しかしキベクは、以前の自分とは変わったことに気づく。キベクは、自分と同じくフリーアナウンサーとなった元同僚のジフ(コ・ギュピル)に、「報道番組の司会を務めれば自分の成功を証明できると思ってたんだ」と話す。それを聞いたジフは、「だから、死ぬほど執着してたのか?」と問う。キベクは、「周りから褒められるたびに不安を感じていた。それは虚像なんだから。ずっと派手な仮面をかぶっていた」とジフに本心を告げた。ジフが「誰だって何らかの仮面はかぶってるよ、落雷に遭って正気を失わない限り」とキベクに返すと、キベクは「幸運にも僕は雷に打たれたんだ」「もうダメだと思ったけど大丈夫だった。幸せになって笑顔も増えた」と感電してからの自分に起きたことを思い出し、本当の自分の幸せに気づいたと笑顔を見せた。

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