永瀬廉&髙橋海人、“W社長”の躍進が止まらない 『東京タワー』『95』で証明した演技力

永瀬廉&髙橋海人、W社長の躍進が止まらない

 髙橋といえば、2023年放送『だが、情熱はある』(日本テレビ系)でお笑いコンビ、オードリーの若林正恭を演じた。実在の人物、それも人気芸人を演じるプレッシャーはどれほどのものだったろうか。演じるにあたり髙橋は、若林の口調を真似るべく耳で聴いて特徴を捉えたという。今回もそんな若林役で見せた時のような独特なセリフ回しが印象的だ。

 また、髙橋の芝居はリズム感も特徴の一つで、内心焦っている様子から、心の中に溜めた想いが溢れるようにスルスルと喋る様子など、セリフ回しにも静と動がある。同様に、動きの場面でも、階段を駆け下りる、全速力で走る、など軽やかな動きもあれば、ためらいや遠慮の見える抑えた動きも。持ち前のリズム感が、芝居の気持ち良さに直結しているのではないだろうか。セリフやストーリー展開はもちろんだが、Qの登場シーンも色濃く印象を残している。

 2人それぞれ作品のタイプは全く異なるが、両者ともに今期は俳優として新たな挑戦をしている。最終回に向けてストーリーがどんな展開を見せるのか最後まで見守りたい。

 また、2人はバラエティ番組『キントレ』(日本テレビ系)に揃って出演中。2人がタッグで挑戦する企画「下剋上レストラン」や、個々のコーナーもすっかり名物となり、バラエティの分野でも活躍しているのだ。平成の時代はテレビが主流だったが、現在は動画配信、SNSと興味が分散する時代。今期のドラマが象徴するように、これからのテレビドラマを牽引していく俳優のひとりとしての活躍を予感させる。グループとしてはW社長として新たなスタートを切る。新たな挑戦を続ける2人が、これからどんな景色を見せてくれるのか、お世辞抜きに楽しみである。

■放送情報
『東京タワー』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:永瀬廉、板谷由夏、松田元太(Travis Japan)、MEGUMI、永瀬莉子、なえなの、甲本雅裕、YOU
原作:江國香織『東京タワー』(マガジンハウス刊、新潮文庫刊)
脚本:大北はるか
音楽:近谷直之
監督:久万真路ほか
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:残間理央(テレビ朝日)、島本講太(ストームレーベルズ)、岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日、ストームレーベルズ
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/tokyotower/
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