『Re:リベンジ』新理事長の座をめぐり赤楚衛二と錦戸亮がバトル 大友郁弥は悪人ではない?

『Re:リベンジ』大友郁弥は悪人ではない?

 もちろん、紗耶が自分には関係のない融資の件でそこまでするのは、海斗への思いがあるから。それにもかかわらず、海斗はいつもの居酒屋でばったり出くわした陽月と和やかに食事を始めていた。紗耶のピンチにもかかわらず、海斗が楽しそうに陽月とご飯を食べ始めて時にはついヒヤヒヤしてしまったが、なんとか大事に至る前に間に合って心底ほっとした。紗耶の気持ちに気が付かなかった海斗は、キスをされてようやく自分に向ける想いに気がついたようだが、彼女が報われる日はくるのだろうか。

「あたしと付き合ったのは、海斗を傷つけるためだったんだよね?」

 一方、郁弥が心臓血管外科プロジェクトに反対していることに、複雑な感情を抱く陽月も苦しい思いを抱えていた。陽月は郁弥に、本当は美咲を守るために、彼といることを選んだことを正直に伝えた。美咲は心臓に病気を抱え、その症状は悪化している。手術が必要だが、現在の天堂記念病院の設備では難しい。病院内のメンバーでは、どうしても郁弥と海斗に目がいってしまいがちだが、陽月もまた大きな葛藤を抱えた人物である。陽月は自分のずるさを認め、海斗と向き合うことを選んだのだった。

 第5話に至るまで、陽月を演じる芳根京子の陰のある表情が印象的なシーンも多かったが、佐竹を郁弥が追い払った今後は、彼女の笑顔が増えていくことを期待したい(あわよくば、陽月を守る郁弥をまた見たいものだ)。

 今回のエピソードでは、これまであまり感情を見せてこなかった郁弥が大きく動く場面も。美咲のために佐竹に対して怒りの感情をあらわにした場面に、SNSでは「大友先生は悪い人ではない?」「大友先生はやっぱり素敵な人」とコメントが相次いだ。郁弥の挙動の一つ一つに、海斗と同じく視聴者も振り回されているに違いない。

 勝負の結果は、企画書からの熱意を汲んでくれた支援者が現れたことで、海斗が郁弥に勝利した。しかし、物語の終盤で明らかになったのは、郁弥の思惑通りに事が運んでいたということだ。海斗が支援者を獲得できたのも、実は郁弥が仕組んだことだったのかもしれない。まるで、勝負に勝つために一時的に相手に譲歩するかのように……。

 こうなってくると、全てが郁弥の手のひらの上で転がされているようにしか見えなくなってくる。一体、この男にはどこまで未来が見えているのだろうか。一時的な敗北を恐れず、長期的な視点で勝利を目指す。彼の思惑通りに事が運べば、最終的に天堂記念病院の理事長の座を射止めることになるだろう。海斗が無事に手にした“理事長の椅子”は、いつまでその形を保っていられるだろうか。

■放送情報
木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00〜22:54放送
出演:赤楚衛二、錦戸亮、芳根京子、見上愛、梶原善、青木柚、白山乃愛、利重剛、小木茂光、光石研、余貴美子、笹野高史
企画:藤野良太
脚本:伊東忍ほか
主題歌:Stray Kids「WHY?」(Sony Music Labels Inc.)
音楽:堤裕介
企画:藤野良太
プロデュース:足立遼太朗
演出:金井紘、柳沢凌介
制作協力:storyboard
制作著作:フジテレビ
©フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/re-revenge/

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