丸山礼の人生が“くるり”と変わった瞬間は? 「やりたかったことが叶えられている」
記憶をなくした主人公・まこと(生見愛瑠)と彼女に何やら縁のある3人の男性・公太郎(瀬戸康史)、朝日(神尾楓珠)、律(宮世琉弥)による四角関係が白熱中のTBS火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』。男性陣に“裏と表”の顔がありそうな中、常に場を明るく照らしているキャラクターが丸山礼が演じる平野香絵だ。まことのマンションの向かいの部屋に住むカフェ店員の香絵は、まことにとって“初めての友達”となり、まことを、そして視聴者を和ませてくれている。神尾楓珠へのインタビューでは「現場を盛り上げてくれているのは丸山さん」という発言もあったが、果たして本人はどんな思いで撮影現場に臨んでいたのか。(編集部)
「自分自身を“くるり”しながら演じています(笑)」
――もともと“胸キュン作品”にはどんなイメージがありましたか?
丸山礼(以下、丸山):私はキュンキュンしすぎると、やり場がなくなってテレビを抱きしめちゃうくらいなんです(笑)。今回は自分が出ているのでわりと冷静な目で見られていますけど、そうじゃなければ大変なことになっていたと思います。
――神尾楓珠さんは「丸山さんのミニコントが面白い」とおっしゃっていましたが、とても楽しそうな現場ですよね。
丸山:瀬戸(康史)さんは、私に「何か面白いことないの?」と目で訴えてくることが多いです。公太郎さんはよく神妙な面持ちをしているので、その雰囲気のまま、すごく妖艶な顔のまま、(低音ボイスで)「礼ちゃん……」って喋りかけてきたりするんですよ。神尾さんは(ミニコントを)振ると、いつも困っていて申し訳なくなりますね(笑)。こないだ初めて宮世(琉弥)さんとも一緒になりましたけど、私とめるる(生見愛瑠)のハイテンションぶりにちょっと困惑していました。
――ミニコントは、丸山さん発信で?
丸山:本当に瀬戸さんが求めてくるんです(笑)。私はYouTubeで韓国の“ミリンオンマ”というキャラクターをやっていて、そのときはエプロンをしたことで(“ミリンオンマ”が)乗り移っちゃったんですよね。ラテアートができるのを待っている時間が何回かあったので、そこで披露させていただいたら止まらなくなっちゃって、神尾さんにハマったっていう(笑)。あとは平成に流行った名言を言い合って、「それ知らない」「これ知ってる」とか話したり、“クラスの前と後ろの席の人たち”みたいな感じで盛り上がっています。
――丸山さんの中には、「常に楽しい現場にしたい」という思いもありますか?
丸山:やっぱりコミカルさを求められているのかなと思いますし、カメラさんからも「丸山さん、なんか面白い話ないですか?」と聞かれることがあるので、絞り出して話しています(笑)。ウケたかなってヒヤヒヤしつつ、ウケなかったら「あちゃー!」って、めるると笑い合っていますね。
――役作りをする中で、香絵についてご自身で考えた裏設定などはありますか?
丸山:朝日からの相談を通して恋愛について言及するシーンが多いので、「恋愛を語れるってことは、恋愛マスター系なのかな?」と(笑)。まことの向いの部屋で、どんな恋愛をして、どれだけ傷ついて、どれだけ楽しんできたのかなって、いろいろと妄想しています。家の中や服も派手なので、「本当はシンプルが好きだったのかな」「どんな人が好きだったんだろう」とか思いながらやっていますね。
――香絵として、頭の中でいろんな恋愛をしているんですね。
丸山:そうなんですよね。そこのギャップが大きいので、私的には苦しんでいます。恋についてすごく語るけど、私はそんなに経験がないので……自分自身を“くるり”しながら演じています(笑)。
――ちなみに公太郎、朝日、律という3人の中で、丸山さんはどなたがタイプですか?
丸山:リアルで言うと、律かな。公太郎さんに関しては「元彼は元彼の思い出」ですよね。まこっちゃんの立場だと、手がかりをいっぱい持っていそうなのでたくさん関わることになると思うけど、やっぱり何かしらがあって別れているので。朝日くんは、ちょっと引っ込み思案すぎるので、「はぁぁぁ、もっと行けよぉ!」と思いながら見ています(笑)。でも、律は指輪のお店にもガンガン来ちゃったりして、「どこで仕入れた情報?」みたいな(笑)。そうやってかき乱してくれるような人がいいなと思います。
――様々な反響が届いていると思いますが、周囲の方々からは誰が一番人気?
丸山:やっぱり公太郎さんですね。めるるとも話しましたけど、第3話のハンドクリームをまことに塗るシーンがすごくセクシーで、本当に忘れられないです。LINEしようとしてやっぱりやめるとか、(まことのことが)「まだ好きだよねぇ!?」みたいなじれったさもあって、周りは公太郎派が多いですね。