ローソン・ユナイテッドシネマ全席FLEXOUNDは世界初の試み 身体で聴く体験をレポート

ローソンによる“全席FLEXOUND”をレポート

 株式会社ローソンは4月24日、報道関係者向けに「『ローソン・ユナイテッドシネマ』新ロゴお披露目と没入型音響体感システムFLEXOUND体験会」を開催した。同社常務執行役員エンタテインメントカンパニー プレジデントの渡辺章仁と、グループ会社であるユナイテッド・シネマ株式会社の代表取締役社長 清水俊英が登壇。

 ユナイテッド・シネマ株式会社は、2024年3月1日付で社名を「株式会社ローソン・ユナイテッドシネマ」に変更し、4月26日には社名変更後初の新館「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」を開業する。イベントでは、新企業ロゴのお披露目、社名変更の背景説明、新館での取り組み紹介に加え、没入型音響体感システム「FLEXOUND Augmented Audio」の体験会が行われた。

 ローソングループの今後のビジョンについて、渡辺は「来年2025年、ローソンは50周年を迎えます。それに向かって、グローバルリアルテック、コンビニエンス、ローソングループといったものを標合してこれから走っていこうと思っています。エンタメとテックを組み合わせて、新しい価値観、そしてお客様に新しいワクワクドキドキを提供していくというコンセプトで、このローソン・ユナイテッドシネマを作っております」と語る。

 また社名変更の背景には「最終的にはリアルとテックを融合したグローバルリアルテックコンビニエンス、そしてグローバルリアルテックエンターテインメントをしっかりと走らせていって、この町に暮らす人々の暮らしを便利に、そして豊かにしていきたいと考えています。そうした背景から、ユナイテッド・シネマ株式会社は、2024年3月1日に社名を“株式会社ローソン・ユナイテッドシネマ”に変更しました」と触れた。

 さらに、映画館にローソンの名前を冠することで、より多くの人々に親しみを持ってもらい、ローソンのエンタメ事業を印象付けていきたいという戦略も明らかになった。

 渡辺は「全国に1万4600店を展開し、多くの方に親しまれているローソンですが、映画館へも親しみを持っていただきたいと考えています。ローソンといえばコンビニエンスストアを想起されると思いますが、ローソン=エンタメというイメージも印象付けていきたいと思います。皆さんが360度から楽しめるエンタメを町に届け、みんなと町を幸せにしていきたいと考えております」と話す。

 今回のイベントでは、新企業ロゴのお披露目も行われた。画面に大きく表示された新しいロゴには「株式会社ローソン・ユナイテッドシネマ」が目指すこれからの未来が描かれている。

 清水は新ロゴに込めた思いを「新しい多様性の時代に、新しいコミュニティの場を作っていきたいという願いを込めて、このロゴを作成しました。旧ユナイテッドシネマのロゴにある“ユナイテッド”という言葉には、みんなが集まる、1つになる、始まるといった思いが込められており、そのDNAは引き継いでいきたいと考えています」「多様性を持ちながら皆さんの町に彩りを添え、光を照らしていきたいです。その光が町に反射し、変化し、新しい道を作り出していく。未来に向けて新しい価値を創造するニューコミュニティシネマを実現したい。このロゴにはそんな思いを込めています。ぜひ今後、映画館をご利用の際にはこの思いを振り返っていただければ嬉しいです」と説明した。

 また、配信サービスをはじめとした「映画館以外での映画鑑賞」が増えている昨今だが、日本のスクリーン数は増加傾向にあると清水氏は説明する。「スクリーン数は皆さんの想像とは違って増えているんです。コロナで一旦減少しましたが、日本の映画市場はスクリーン数、興行収入ともに復調の兆しが見えています。ただ、世の中では映像を見る機会が増えてきているので、私たちは映画館というリアルな空間で、よりお客様が映像に没入できるような取り組みを展開する必要性を感じています」とグラフを映しながら解説した。

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