『WIND BREAKER』は今までにないアウトロー作品だ! 物語を盛り上げる“アニオリ演出”
数多くの魅力的なキャラクターが登場する『WIND BREAKER』。ここからは筆者イチオシのキャラクターを何人かピックアップし、解説していく。
蘇枋隼飛
まず紹介するのは風鈴高校1年生で、桜の同級生でもある蘇枋隼飛だ。教室へ入った桜たちに対し、最初に声をかけたりとフランクな一面が見られるが、その反面謎も多いキャラクターである。アニメでの初登場は第2話だが、第1話のオープニング登場時から既に話題となっており、こちらでは本編より一足早く彼が戦う姿も見ることができる。
そんな蘇枋の注目ポイントはやはり原作コミック2巻に収録されている獅子頭連・鹿沼とのタイマンではないだろうか。バトルで見せた彼の表情や戦い方は多くのファンを虜にさせていたこともあり、今か今かと心待ちにしている方も多いに違いない。2021年と2023年に実施された『講談社 マガジンポケット』のキャラ人気投票では第1位にも輝いている彼の活躍をアニメで観るのが楽しみだ。
十亀条
本作で注目すべきは風鈴高校の生徒だけではない。“力”の絶対信仰を掲げるチーム・獅子頭連で副頭取を務めている十亀条は、原作コミック3巻で桜と対戦することになる。物語序盤では敵を瞬殺していた桜が苦戦するほどの実力をもつ十亀。そんな彼が戦いの中で見せる信念や表情の変化、明らかになる過去など見どころが多いのも特徴だ。桜と十亀のタイマンは2022年に行われたベストバウト投票で第1位にも選ばれている人気エピソードである。アニメで本エピソードはどのように表現されるのだろうか。実際にこの目で確かめていただきたい。
橘ことは
最後に紹介するのは、アニメ第1話で桜に助けられた少女・橘ことはだ。人との関わりに慣れていない桜に対して真摯に向き合い、適切な言葉をかける橘の姿は心が温まり、桜が徐々に変わるきっかけとなっているのは間違いないだろう。アニメ第2話で楡井のことをダサいと言った桜に対し、コーヒーの実の色で例え、アドバイスをする場面は成人済みの筆者をも唸らせた。
また彼女が振る舞う「喫茶ポトス」のメニューはどれも魅力的なものばかり。アニメ第1話ではオムライス、第2話ではタマゴサンドとこちらもお腹が空いてしまいそうになる。『WIND BREAKER』では他にも様々な食べ物が登場するため、こちらにフォーカスを当て、アニメを観てみるのも面白そうだ。
回を重ねるごとに登場人物が増え、期待が高まる『WIND BREAKER』。原作を読んだことがある方も、想像以上の演出や表現に驚きを隠せないのではないだろうか。お気に入りのシーンは今後どのように描写されるのか、実際に放送される日が待ち遠しい。
参照
※ https://www.oricon.co.jp/news/2319469/full/
■放送・配信情報
『WIND BREAKER』
MBS・TBS系“スーパーアニメイズムTURBO”枠にて、毎週木曜24:26〜放送
BS日テレにて、毎週水曜23:00〜放送
AT-Xにて、毎週金曜21:30〜放送
ABEMAほか各配信プラットフォームにて順次配信開始
原作:にいさとる『WIND BREAKER』(講談社『マガジンポケット』連載)
監督:赤井俊文
シリーズ構成:瀬古浩司
キャラクターデザイン・総作画監督:川上大志
アクションディレクター:浅賀和行
プロップデザイン:羽土真衣子
美術設定・美術監督:守安靖尚
色彩設計:横田明日香
撮影監督:長瀬由起子
3Dディレクター:渡邉啓太(サブリメイション)
編集:三嶋章紀
音楽:高橋諒
音響監督:明田川仁
制作:CloverWorks
オープニングテーマ:なとり「絶対零度」
エンディングテーマ:Young Kee「無敵」
キャスト:内田雄馬(桜遥)、千葉翔也(楡井秋彦)、内山昂輝(杉下京太郎)、島﨑信長(蘇枋隼飛)、中村悠一(梅宮一)、鈴木崚汰(柊登馬)、河西健吾(柘浦大河)、豊永利行(桐生三輝)、長谷川育美(橘ことは)、戶谷菊之介(兎耳山丁子)、梅原裕一郎(十亀条)、小林千晃(佐狐浩太)
©にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project
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