津田健次郎、なぜ50代で大ブレイク? 俳優志望の過去と、アニメの“落とし所”を担う演技

津田健次郎、なぜ50代で大ブレイク?

 『呪術廻戦』では物語の要ともなる七海建人役で作品の人気を支え、『北極百貨店のコンシェルジュさん』ではウーリー役で聴く者の涙を誘った。また、『映画おしりたんていさらば愛しき相棒(おしり)よ』ではキンモク役を演じ、物語にどんでん返しをもたらす黒幕に。さらに、現在大ヒット上映中の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』にも、津田の名前が。新撰組の土方歳三役を務め、渋みのある紳士な声で作品に深みを与えている。

津田健次郎、同世代の多い現場で感じた深みと味 特徴的な低音ボイスならではの悩みも

毎週、目が離せない展開が続いているテレビ朝日系木曜ドラマ『グレイトギフト』。黒岩勉脚本×反町隆史主演で贈る本作は、人を死に至らし…

 当然のことながら、津田が昨今出演しているような人気作品には錚々たる声優陣が名を連ねる。しかしその中でも、津田の声は「“ツダケン”だ!」とすぐにわかる独特の魅力を放っているから不思議である。SNSでは原作を読んだファンから「ツダケンに演じてほしい」「ツダケンに言わせたいセリフ」といった声が相次ぐほどに、アニメファンからの信頼は厚い。今や、あらゆる人気アニメ作品のエンドロールに「津田健次郎」の名が刻まれているのも納得である。

 さらには、その穏やかな人柄の良さも、ファンやアニメ制作陣から慕われる理由の一つなのかもしれない。番組の最後には「そこそこで済むなら、そこそこで」というメッセージをにこやかに残した津田だが、ここまでに積み重ねてきた努力の量は“そこそこ”なんてものではないのだろう。真摯な姿勢で役と向き合う津田が演じるキャラクターたちは、この先も私たちを魅了し続けるに違いない。

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