『6秒間の軌跡』続編も高橋一生の愛おしさは健在 宮本茉由が初回から強烈なインパクト

『6秒間の軌跡2』も高橋一生の愛おしさ健在

 そんな中、煙火店を訪れてきたのが、宮本演じる野口ふみかだ。ふみかは開口一番に、「私を弟子にしてください!」と弟子入りを志願。そればかりか、出会ったばかりの星太郎に結婚を迫る。あまりに突拍子もない申し出に、航やひかりは相手に恋愛感情を抱かせてお金をだまし取る“頂き女子”なのではと疑うが、ふみかは本気だった。

 「あれは、誰にも出せない紅です」と、星太郎が出す花火の赤色に惚れ込んだことを明かすふみか。それは、ひかりも花火職人としての腕を磨くべく他店でバイトする中で気づいたことだった。夜空で色とりどりに輝く打ち上げ花火。花火師たちは金属化合物を火薬に混ぜ、炎色反応を利用して色を作り出している。

 例えば、赤色はストロンチウム化合物やカルシウム化合物が使われるが、誰がやっても同じというわけではない。少しの配分で夜空に映し出される色は変わってくる。作りたい色がある、だけど思い通りにならないからこそ美しい。星太郎たち花火師はそういう葛藤の中で生きている。それを理解しようともせず、ズカズカと自分たちの世界に踏み込んでくる人たちに星太郎は腹が立っていた。一方で、どこかで自分に腹を立てるだけの技術があるかと言われれば、返答に困ってしまうところがあったのではないか。だけど、ひかりやふみかに指摘され、ようやく自分が航からしっかりと望月煙火店の技術を受け継いでいることに気づけた星太郎。気づいたら、イケメン特集の出版社からの電話口で「花火師舐めるな! 俺は花火師だ!」と啖呵を切っていた。やはり、星太郎は花火のような男だ。周囲の存在が火薬となり、さまざまな煌めきを見せる。

 ひかりのように、星太郎が分かりきってる未来にどれだけこじらせて行きつくのか、長い目で見守るつもりだったが、ふみかのおかげで早々に現状は打破された。ただ、田中(小久保寿人)が羨ましがるその謎の才能で星太郎はふみかを虜にしてしまう。彼女の登場で、もう一人の弟子であるひかりとの、付かず離れずな関係がどう変化していくのかも見ものである。

■放送情報
土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:30~0:00放送
出演:高橋一生、橋爪功、本田翼、宮本茉由
脚本:橋部敦子
監督:藤田明二(テレビ朝日)ほか
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:中込卓也(テレビ朝日)、後藤達哉(テレビ朝日)、山形亮介(KADOKAWA)、新井宏美(KADOKAWA)
制作著作:テレビ朝日
制作協力:KADOKAWA
©︎テレビ朝日
公式サイト :https://www.tv-asahi.co.jp/6byoukannokiseki_2/
公式X(旧Twitter):@6secEx
公式TikTok:@6secex

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