『離婚しない男』藤原紀香の登場でよりカオスな展開に 篠田麻里子の振り切れぶりも健在
さて、このことを綾香からいずれ聞くことになるだろうマサトは、計画が狂ったと大慌てするだろう。マサトの中では、最愛の妻も娘も渉から一気に奪い去ってしまうことこそが“渉デストロイ計画”だったにもかかわらず、渉の方から綾香と離婚しようとしているなんて、それではマサトは意味がなく許せないだろう。渉が欲していない存在=マサトにとってももはや何の意味も価値もないものであり、綾香の相手をするのも億劫になるのではないだろうか。そうなるとマサトは一体次はどんな手に出るのだろうか。また綾香もそろそろマサトの心の中にいるのは自分でもその部下の千里(玉田志織)でもなく、渉だということに気づけないだろうか。
しかし、改めて2人の娘の心寧が不憫すぎる。娘を通わせる芸能事務所のマネージャーと浮気をしながら、自身が成し遂げられなかった夢やリベンジを娘に一心に託し、押し付けてくるステージママ・綾香は毒親でしかない。食事制限はされるし、自分の意見は通らず、両親の関係は常にギスギスしているとなれば、心寧にとって家庭内は安息の地には程遠いだろう。
さて、探偵の裕(佐藤大樹)がマサトの父親に接触しようとするも、一足早くマサトに察知され不発に終わるどころか、裕の母親を危険な目に遭わせると脅されてしまう。「父親だって僕には逆らえないからね」とマサト本人が言うくらいに実際に父親も彼に怯えているようで、この親子関係もまた非常にいびつそうだ。
渉の親権取得計画を知ると同時に、おそらく自分がマサトとの子を妊娠していることに気づいた綾香。どう転んでも関係者全員でデストロイまっしぐらな道しか見えない彼らの闘いは、どうなれば決着になるのか、もはや見失いつつありそうだ。
■放送情報
『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:30~0:00放送
出演:伊藤淳史、小池徹平、佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)、篠田麻里子、水野美紀
原作:大竹玲二『離婚しない男』(講談社ヤングマガジンKC)
脚本:鈴木おさむ
演出:木村ひさし、吉川祐太、竹園元(テレビ朝日)
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、長谷川晴彦(KADOKAWA)、平体雄二(スタジオブルー
制作協力:スタジオブルー
制作著作:テレビ朝日
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