『Eye Love You』国外からも反響多数 プロデューサーが込めた「みんな元気に」の願い

『Eye Love You』撮影の裏側

第6話は前半の最終回

――花岡彰人役に中川大志さんを起用した理由を聞かせてください。

中島:中川さん演じる花岡彰人は、テオとは対照的で、“言葉にしない愛”をもっている人。自分の気持ちを犠牲にしながらもそこにはすごく深い愛があるように思います。なんとなく花岡というキャラクターは武士道な男だなと思ったりもするんです。そういう秘めた思いを伝えない優しさみたいなものを表現するというキャラクターをやらせたら、中川さんは抜群に上手い。最高だなと思います。言葉では喋らずに表情だけで気持ちが視聴者にも分かっちゃうみたいなことを、中川さんが素晴らしく上手く表現してくれています。グッとくるせつない部分だけじゃなくて、それこそテオが入ってくることによるバタバタとしたコミカルな芝居も素晴らしいです。もしかしたら男性にもウケるキャラクターは花岡なのかもという気もしています。

――ジョンヒョプさんの通訳をしているみょんふぁさんが、いきなり第1話で出てきてびっくりしました。

中島:みょんふぁさんには通訳の仕事をお願いするためTBSの社内の先輩を通じて紹介してもらいました。お芝居の仕事もされているということで、優しいテオのお母さん像とイメージが合ったので母親役と通訳の両方をお願いした経緯があります。ただ、お願いした時にまさか『ラヴィット!』(TBS系)での通訳がああいう感じになるとは思ってもいませんでした。他の収録の時も瞬発的に面白い通訳の仕方をしており、バナナマンさん、サンドウィッチマンさんからもすごく面白い通訳さんがいるということで現場が盛り上がっていました。いくつもの番組で同じ時間を過ごしているので、ジョンヒョプさんとは本当の親子のように仲良くなられていて。優しい2人なのですごくいい関係だと思いました。

――撮影現場の雰囲気は?

中島:まさに言語が違う中で二階堂さん、ジョンヒョプさん、中川さんなどいろんな人がアイデアを出し合いながら撮影が進んでいます。通常の撮影よりも長い時間をかけて、お互いのイメージを理解しようとしているのかもしれませんね。アイデアを共有し合うまでの時間をしっかり作りながらやってくれていて、そういう中で僕らも少しずつ韓国語がわかるようになっています。逆にジョンヒョプさんは日本語を覚えるスピードが早くて、セリフはもちろんのこと、僕らが日本語で何か言ったら通訳さんより前に「OK」と言ってくれることも増えてきました。言葉が違うだけに時間はかかりますが、より深いコミュニケーションができるのがいいところかと思っています。このドラマのテーマと、現場の雰囲気はすごく通ずるものがあります。みんなで頑張って前に進んでいるのが、いいムードに繋がっているのだと思いますね。

――最後に第6話の見どころをお聞かせください。

中島:実は、物語の1つの大クライマックスを第6話で迎えます。第1章の完結ですね。メインのキャラクターたちがみんな北海道に行き、この物語の一つのキーとなるラッコが生息する場所やいろんなところに行くことになります。今回は世界配信ということもあり、美しい映像のための色彩なども意識しながらドラマを作っていますが、その美しい情景の中でラブストーリーが大きく動き一つの結末を迎えるという場面です。ですから、前半の最終回だと思って観ていただきたいです。絶対に見逃すことのできない回になると思いますし、とにかくいろんなことが起こりますのでぜひ観てほしいです。素晴らしいキャスト陣と共に、演出・技術・美術、全てのスタッフが1カット、1カット一生懸命に愛情を詰め込んだ『Eye Love You』を是非これからも楽しんでいただけたらと思います。

■放送情報
火曜ドラマ『Eye Love You』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプ、中川大志、山下美月、清水尋也、立川志らく、ゴリけん、鳴海唯、絃瀬聡一、杉本哲太
脚本:三浦希紗、山下すばる
演出:岡本伸吾、福田亮介、加藤亜季子
プロデュース:中島啓介、車賢智、佐井大紀
主題歌:Omoinotake「幾億光年」(Sony Music Labels)
編成:平岡紗哉、髙田脩
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/EyeLoveYou_tbs/
公式X(旧Twitter):@eyeloveyou_tbs
公式Instagram:eyeloveyou_tbs

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