『エコー』主演俳優、演技を続ける予定はなかった? 考えを一変させたマーベル・スタジオ

『エコー』主演俳優の考えを一変させた理由

 ディズニープラスにて全5話独占配信中のマーベルのオリジナルドラマシリーズ『エコー』より、主人公エコーを演じたアラクア・コックスのコメントが到着した。

 本作は、『ホークアイ』に登場したエコーを主人公に据えたドラマシリーズ。裏社会の犯罪王であるキングピンからの寵愛を受けながら育った、耳の聞こえない少女マヤ。数年後、成長しマフィアの一員として活動していたマヤはある日、大好きな父親を殺した黒幕がキングピンであるという衝撃の事実を知る。憤り、怒る彼女はキングピンと対峙し、残忍な悪事を尽くした自らの過去にも向き合っていくことになる。

 エコーを演じるコックスが役と出会ったのは、友人がきっかけ。“運動神経が良い”、“頭の回転が速い”、“耳が聞こえない”など、エコーとコックスにはいくつもの共通点があり、友人から彼女にしか演じられない役だと後押しがあったという。そしてMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)への参加が決まり、人生が180度変わったコックス。『ホークアイ』の撮影に入るまでは俳優としての実感が湧かなかったようで、「正直なところ、当時は演技を続けることは全く考えていなかった」と振り返る。さらに、耳が聞こえないことからスタッフやキャストとのコミュニケーションや撮影に不安も感じていたそうだが、現場に入ってその考えは一変したという。

 マーベル・スタジオはコックスが演技しやすいように撮影環境を整えていたそう。コックスは「とても多くのことを学んだし、演技コーチやろう者のコンサルタントと共に、演技の面白さを受け入れることができた。そして、ろう者のコンサルタントが、台詞の手話への翻訳等についても手伝ってくれたの。それで、私はそういったことや演技の様々な要素すべてに、自分が夢中になっていることに気づいた。 だから、本当に楽しい旅だった」と協力体制に感動し、演技を続けるきっかけになったことを説明。

 本作では主演を務め、今後の俳優としてのキャリアにも期待されているコックス。彼女について、本作で監督を務めたシドニー・フリーランドは、「私は敬意を持って、彼女は“将来有望”ではないと言わせていただく。彼女はすでにそこに到達しているの。マーベル作品の主役になるには内的な意欲と強さが必要。そして、彼女はキャラクターになりきることができて、感情的になれるし、肉体的にもなれる。彼女にはすべてが揃っている」と大絶賛している。

 キングピン役のヴィンセント・ドノフリオも「彼女はまだほんの少ししか演技をしていないのに、すでに良い。賢くて勇敢で強く、並外れた存在だと思う。人々は彼女をもっと見たいと思うだろうね。彼女が素晴らしいキャリアを築くことを祈っているよ」と絶賛している。

『エコー』はマーベルドラマの今後の指針になり得る傑作 予備知識ゼロでも心に響く理由

マーベルのドラマシリーズ『エコー』が、1月10日からディズニープラスで全5話一挙配信された。映画に加えてドラマシリーズも展開され…

■配信情報
『エコー』
ディズニープラスにて独占配信中
©︎2024 Marvel

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