佐野勇斗、“2024年の顔”としてのプレッシャーと決意 目黒蓮との出会いが転機に
日経トレンディが2023年に選んだ「来年の顔」に佐野勇斗が選ばれた。
2023年は『おとなりに銀河』(NHK総合)での主演や、『トリリオンゲーム』(TBS系)への出演に加え、自身が所属する5人組ボーカルダンスユニットM!LKとして横浜アリーナ公演を成功させるなど、例年以上に活躍が目覚ましかった佐野。
そんな佐野に、2023年を振り返ってもらい、2024年以降への意気込みを聞くと、『トリリオンゲーム』で共演した目黒蓮の存在が励みになったと教えてくれた。(於ありさ)
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横浜アリーナ公演は「悔しい」気持ちが大きかった
ーー2023年はどんな1年でしたか?
佐野勇斗(以下、佐野):ドラマをやったり映画を撮ったりしつつ、M!LKとして横浜アリーナでのライブもできたので、突き進んでこれた1年だったかなと思います。あまり自分を褒めることってなかなかないんですけど、自分の中で立てた目標に向かってがむしゃらに突き進んでこれたという意味では良い1年だったかなと思います。
ーー横浜アリーナでのライブは長年の目標の1つだったかと思いますが、実際にやってみていかがでしたか?
佐野:まず、こんなにも多くの方々が、僕ら5人を見るためだけに集まってくれたという事実が嬉しかったです。それに、すごく楽しかったので、もっと大きな会場でやりたいなという思いも強まりました。でも、個人的には、やってみて「まだまだだな」と思うことも結構多くて。終わった後は「悔しい」という気持ちの方が大きかったです。今までのライブで1番悔しかったかもしれません。
ーーファンの皆さんの満足度が高い印象だったので「悔しい」という感想は意外でした。
佐野:ファンの方が楽しんでくれたのなら、それはよかったなと。そういう意味では「悔しい」というのは、ほぼ自己満足の世界なのかもしれませんが、リハ中にはできたことができなかったり、もうちょっと周りを見れたらよかったなと思うこともあったりしたんです。それに、初めて単独で3時間の公演だったということもあり、スタミナ的な面でも後半はいっぱいいっぱいだったんですよね。あれだけ「ドームツアーが目標!」って言ってるのに、まだまだ経験値不足だなって。反省会を、メンバーともしました。
ーー具体的に次の目標であるドーム公演に向けて、どんなところを強めていきたいと考えていますか?
佐野:1つは「余裕」ですかね。今回、初アリーナなのに、他のお仕事の関係で、リハーサルになかなか参加できなかったんです。本当に前日まで振りとか歌詞を確認する作業をしていて、全然余裕がなくて。僕自身のスキルをもっと上げていかなきゃいけないと思いました。
目黒蓮との出会い
ーーお芝居の現場を重ねる中で、転機となった出来事はありましたか?
佐野:『トリリオンゲーム』ですかね。目黒蓮くんとの出会いは、自分にとって本当に大きかったなと思います。
ーーそれはなぜでしょう?
佐野:僕自身、しんどいときこそ「やっていくしかないでしょ!」と自分を奮い立たせるタイプなのですが、目黒くんは僕以上にガッツがすごくて。「目標とする人を見つけた」と思ったんです。撮影中に僕が「これけっこうキツいな」と思うことに対して、目黒くんは「楽しくなってきた」と考えるタイプの人だったので、彼を見ていて自分の気合は「まだまだだな」と思いました。目黒くんと出会ったことで、もっと頑張ろうと思えたんです。
ーー具体的に、どんなときに目黒さんの頼もしさを感じましたか?
佐野:それこそ、目黒くんもドーム公演があったんです。そのときに「俺らも、ヤバかったよ」っておっしゃっていたんですけど、傍から見たらそんなこと全然感じなくて、やっぱり経験値がすごいなと思いました。メンバーの皆さんとの関係性も出来上がってるし、フォローもし合えるし、さすがだなとしか言いようがない。演出、衣装、見せ方、お客さんを楽しませる術、すべてを知っているなと、学ぶことばかりでした。