佐野勇斗、俳優として、M!LKとして目指す夢 目黒蓮との出会いは「本当にありがたい」
第1話から「自分もやればできる!」と思わずにはいられない、“やる気”を引き起こしてくれたTBS金曜ドラマ『トリリオンゲーム』。原作が稲垣理一郎(原作)と池上遼一(作画)による傑作漫画だけに、実写化するハードルはかなり高いと感じていた。しかし、そんな不安を跳ね返す形で、そこに実在していたのが、主人公ハルを演じる目黒蓮であり、ハルとタッグを組むガクを演じた佐野勇斗だ。人見知りながらもうちに秘めた熱い思いを持つガクを佐野は一体どう演じているのか。じっくりと話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「『夢を持っていいんだ』と勇気を与えられたら」
――ガクを演じる上で意識していることは?
佐野勇斗(以下、佐野):原作に寄せすぎないこと。原作ではハルがすることとかに、ガクが大きなリアクションを取るんです。僕はそこがすごく好きなんですけど、クランクイン前のリハーサルでやったら「これはリアルとかけ離れてる」と僕自身も思ったし、監督とも話し合いました。今までは「こうやっていこうかな」と自分が考えてきた役を(現場で)ちょっとブラッシュアップしていく感じだったけど、今回はだいぶ変えなきゃいけないなと。
――パソコンと向き合うシーンが多いと思いますが、パソコンは得意ですか?
佐野:まったく(笑)。今回はハッキングとかもできる役なので、1日、プロ集団の方々に教えていただいたんですけど、何を言ってるのかまったくわからなくて(苦笑)。完璧とは言えない段階ではありますけど、いろいろと勉強しています。
――これまで撮影してきた中で、“この人の芝居に引き込まれた”というシーンは?
佐野:祁答院役の吉川(晃司)さんが、いろんなシーンで台本に書かれていないことをやられるんです。監督とも相談して、「これどうかな」と。そこで台本と違う味付けをすることによって、原作の祁答院っぽさがすごく出ていて、さすがだなって思いました。対峙するだけで存在感や圧もあるし、本当にすごいなって思います。
――吉川さんとのお芝居、緊張しますよね?
佐野:初めはすごく緊張してたんですけど、吉川さん、すごくチャーミングな方なんです。とにかく優しくて、「おはようございます」って言うと、(クシャッとした笑顔で)「おはよう」と返してくれるし。吉川さんの人柄で、すぐに緊張は解けました。
――あらためて、このドラマ最大の魅力はどこだと思いますか?
佐野:ハルとガクの2人で成り上がっていくお話なので、観てくださる老若男女すべての方々に「夢を持っていいんだ」とか、「夢ってこうやって口に出していいんだ」と勇気を与えられる。そこが一番の魅力なんじゃないかなと思います。
――佐野さんの叶えたい夢は?
佐野:M!LKのドームツアーです。個人としての夢もなくはないけど、なぜその夢を成し遂げたいかって考えると、全部がドームツアーに繋がるので。それを身近で叶えている目黒くんと今回ご一緒させてもらえて、心から嬉しいです。よく「(俳優とM!LKの)スイッチの切り替えはどうしてるんですか?」と聞かれるんですけど、あまりなくて。本当に日々、ドームツアーをするためだけに、目の前のことを全力でやってる感じですね。現時点では、いかに僕がみんなに知ってもらって、そこからM!LKに繋がるかっていうことしか考えていないです。
――役者とアーティスト活動を両立することで、両方にメリットがある?
佐野:今回も番宣にいろいろと出させてもらいましたけど、バラエティ番組で必要な瞬発力はM!LKでめちゃくちゃ鍛えられてると思います。ドラマでは、グループ活動も第一線でやっている方々とご一緒できるので、みんなのマインドを肌で感じて、それを持ち帰ってメンバーに伝えられる、というのはありますね。
――実際にSnow Manの東京ドーム公演をご覧になって、どんな刺激を受けましたか?
佐野:やっぱり自分たちと重ねちゃいました。登場のときに上から降りてきたんですけど、自分たち5人もあの場所でこうやって降りてきたいなって、より強く思いましたね。それにみなさん、魅せ方がすごいんですよ。カッコよく歌って踊るだけじゃなくて、トークも面白い。もちろん以前から知っていましたけど、ライブに行って、人柄も含めてSnow Manさんが大好きになっちゃいました(笑)。ライブ終演後にご挨拶させてもらったら、そこでも「本物のガクだ!」とか「佐野くんだ!」って声をかけてくださって。初めてライブに行っても楽しめる曲が多くて、自分たちのグループでもああいう曲を増やしたいなと思いました。