菊池風磨の演技の魅力を考察 2023年は『ゼイチョー』『大病院占拠』『ウソ婚』など大活躍
主演かどうかの立場にかかわらず、どの作品においても菊池の演技には周りのキャラクターを引き立てる力がある。口元だけでニヤリと笑えば、ニヒルに見え、サスペンスにおいては相手を煽るきっかけとなるし、大口を開けて笑えば陽気なキャラクターとなり、周囲を華やかにする。相手がそれにあわせて一緒に笑えばその人の明るさが強調されるし、『ゼイチョー 』の百目鬼(山田杏奈)のようにそれに冷たい視線を向けたり、ツッコんだりすれば、相手の真面目な一面が強調されるのだ。
ドラマには確かに主演や助演というような役割があるが、たとえば主演が1人でガンガン突き進んでいったからといっておもしろいものになるわけではない。登場人物それぞれが、それぞれの場面で、“その人らしさ”を発揮していくからこそ、描かれているものにより深みが増し、ドラマ自体に引き込まれていくことになる。
『ゼイチョー』が挑んでいる物語的な“チャレンジ” 菊池風磨のアドリブ演技が尊いワケ
菊池風磨が主演を務める日本テレビ系ドラマ『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』は、徴税吏員が滞納されている税金を徴収する…
菊池の演技の幅広さは様々なジャンルのドラマで通用するだけではなく、他の役柄の“その人らしさ”までもを引き出し、作品全体を盛り上げることに繋がっているような気がする。これが、多くの作品に引っ張りだこの菊池の演技の魅力のひとつではないだろうか。
ドラマだけではなくバラエティにもよく出演し、さらに二宮和也が中心となっているYouTubeチャンネル「よにのちゃんねる」の一員としても活躍する菊池。今後の活躍にも要注目だ。
■放送情報
『ゼイチョー 〜「払えない」にはワケがある〜』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:菊池風磨(Sexy Zone)、山田杏奈、本郷奏多、石田ひかり、石野真子、結木滉星、市川由衣
原作:慎結『ゼイチョー!〜納税課第三収納係〜』(『BE・LOVE』講談社)
脚本:三浦駿斗
演出:河合勇人、鯨岡弘識ほか
音楽:井筒昭雄、chakia
監修:野村修也
税務指導:堀博晴
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:大倉寛子、岩崎秀紀、金澤麻樹
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
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