『呪術廻戦』榎木淳弥×島﨑信長が激闘を振り返る 「呪術師たちの方が“残酷”なんです」

『呪術廻戦』榎木淳弥×島﨑信長が語る

 TVアニメ『呪術廻戦』虎杖悠仁役の榎木淳弥と真人役の島﨑信長によるインタビューコメントが到着。あわせて第46話(第2期22話)「変身-弐-」の場面写真が公開された。

 『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載中、シリーズ累計発行部数8000万部を突破している芥見下々の人気コミック『呪術廻戦』。初の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』は、全世界興行収入265億円を記録した。そして現在、TVアニメ第2期が放送中だ。

 第46話では、虎杖と真人の死闘に決着がついたかと思われた瞬間、「助けてあげようか、真人」と夏油の皮をかぶった何者かが真人に声をかける。瞬時に虎杖は眼前に立つその男が五条を封印した者と同一人物だと気づき立ち向かうが、その男が繰り出す夏油傑の呪霊操術により阻まれる。そしてその男は、あることを語り始め……。

 公開された場面写真では、虎杖、真人、夏油、パンダ、脹相、日下部篤也の姿が切り取られている。

 第45話(第2期21話「変身」)では、虎杖、東堂と、無為転変によって姿を変えた真人との凄まじい呪い合いや、真人を追い詰める虎杖の印象的なシーンが描かれた。そんなバトルシーンの激闘を振り返り、虎杖役の榎木は「気持ちを作るのにすごく悩みましたね」と明かし、真人役の島﨑は「この回は、冒頭から最後のシーンまでずっと楽しかったです(笑)」と振り返った。

 虎杖に共感する部分や、演じる際に難しいと感じる部分について聞かれると、榎木は「虎杖を演じる時にいつも思うのが、彼を理解することは難しいということ。彼の陥っている状況を自分に当てはめることも難しいので、『このセリフはどう言えば臨場感がでるのか』と毎回悩みます。特に45話(第2期21話)『変身』前後の状況を自分の日常に当てはめることができなくて、どうにか共感できるようにアイデアを持ってくるのが大変でした」とコメント。

 真人のような残酷な面を持つキャラクターを演じる際のアプローチについて、島﨑は「真人が特段残酷だから、こうしようというアプローチはしていないかもしれないです。台本を読み解いて考えたり感じたりする中で、自分なりに真人と向き合って、そのまま演じるだけ。また、真人や呪霊側からしたら『残酷なことをしている』という意識はないと思います。真人的に言うと、呪術師も『お前たちはこれまで祓ってきた低級呪霊のこと、いちいち覚えてんの?』という感じ。逆の立場からすると、呪術師たちの方が“残酷”なんですから」と語った。

 そして、真人を演じる上で難しいと感じる部分や、面白さはどこにあると聞かれると、島﨑は「真人は、こういう人格になった道筋がきっちり追えるキャラクターなので、作り上げる上で難しいと感じた部分はなかったです。もちろん、考え方に共感できない部分はありましたけどね。その共感できない部分は、榎木くんと同じように自身の日常に当てはめたり、またパーツを拾い集めて積み重ねていくことで絶対に共感できるようになるので。そして何より、真人は基本的に全てを楽しんでいるキャラクター。そんな役を演じる時は、やっぱり自分も楽しいです。真人を演じる面白さは、彼が自分本位に楽しんでいるところにあったと思います」と明かした。

 第44話(第2期20話)「理非-参-」のアフレコでのエピソードについて榎木は、「東堂とのシーンも、僕にとって演じるのが難しかったことを覚えています。東堂にとっては虎杖を励ます言葉をかけているのですが、七海の最期や釘崎の敗北を目の当たりにした虎杖が、それらの言葉をどのように受け取り、彼の中で『全体で勝てば良い』という考えに至るのか……。気持ちを作るのにすごく悩みましたね」と役作りの難しさを吐露。

 続けて、島﨑も「あのシーンは録り方も工夫して気持ちを作っていたよね。うずくまってアフレコしたり」と語り、榎木も「そうですね。虎杖と同じような体制をとった方が気持ちが入りやすかったので、スタッフさんに協力してもらって、うずくまってアフレコしました」と振り返った。

 「僕はその隣にいたのですが、榎木くん(虎杖)が苦しんでいると視覚的にわかる分、真人を演じるのがすごく楽しかったです。僕は立っていて、相手はうずくまっているんだから。圧倒的な勝者の構図ですよね(笑)。この回は、冒頭から最後のシーンまでずっと楽しかったです(笑)」と島﨑。榎木も「うん。なんか、すごい楽しそうだった(笑)」と返した。

 さらに、第45話(第2期21話)「変身」でそれぞれが演じるキャラクターの特に注目してほしいポイントについて聞かれると、榎木は「真人を追い詰めるシーン」を挙げた。真人が優勢だった立場が逆転して、狩人(虎杖)と獲物(真人)の構図に変わります。じっくりと、でも確実に真人の命を絶とうとしている虎杖が印象に残っています」。

 島﨑も「僕もそのシーンは印象的」と同調し、榎木くんと目を合わせて録ったのですが、すごく怖かった。セリフはないのですが、『もうやめてくれ』と助けを乞う僕の目線に対し、榎木くんはゆっくり無言で首を振るんです。『もうダメだ、こいつは絶対に俺を殺す』という真人の感じている絶望が、僕にも伝わって来ました」と感想を述べた。

 また、お互いの演技について、榎木は「中村悠一さん(五条悟役)もおっしゃっていたのですが、信長くんは感覚派の俳優さん。ルールにあまり縛られずに、目の前にあるものに集中して、反射で演技できる人なので、迷いがないんですよね。いつも見ていてすごいなと思っています。そして、そんな信長くんと一緒に演技すると、自分も迷っていられない。それにいつも助けられています」と語る。

 対して島﨑は「いや、それは僕の方こそ。榎木淳弥との芝居だから、僕が迷っていられないんです。芝居はどうしたって“嘘”になりますが、それをどう“本当”にしていくかが役者の役目だと思っています。榎木くんは、その嘘を浮き彫りにしてくる役者。榎木くんの表現が本物すぎて、こっちも本物でいないと嘘が浮いてきてしまうんですよね。『呪術廻戦』はもちろん、それ以外の作品でも“本物”として彼と肩を並べられる役者であり続けたいと思わされます」とコメントした。

 最後にファンに向けて、榎木は「ここからは、夏油との戦いが見どころになってきます。「渋谷事変」がどういう結末を迎えるのか、各地で戦っている仲間たちの行く末と共に見守ってください」、島﨑は「そうですよ! 最後に夏油が助けに来てくれたんでね。きっと真人のことを助けてくれるはず……! 今後は夏油の活躍にご期待ください!」とメッセージを寄せた。

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■放送情報
TVアニメ『呪術廻戦』第2期
MBS/TBS系にて、毎週木曜23:56~放送
キャスト:榎木淳弥、内田雄馬、瀬戸麻沙美、中村悠一、島﨑信長、櫻井孝宏、諏訪部順一、三瓶由布子
原作:『呪術廻戦』芥見下々(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史、小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:石川大輔(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介
音楽:照井順政
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA
「渋谷事変」オープニングテーマ:King Gnu「SPECIALZ」(Sony Music Labels)
「渋谷事変」エンディングテーマ:羊文学「more than words」(F.C.L.S./Sony Music Labels)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
公式サイト:https://jujutsukaisen.jp

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