『うちの弁護士は手がかかる』ツンデレな杏が帰還 ほぼオールキャスト登場で最終章に突入

『うち弁』ほぼオールキャスト登場で最終章へ

 『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)が第10話より最終章に突入した。次週の最終回を含めたゲストとして志田未来、浅香航大を迎えながら、第6話ゲストの津田健次郎(声のみながら)、第2話ゲストの渡邊圭祐といった各回の依頼人、脱税の容疑で逮捕となった笠原梨乃(吉瀬美智子)や蔵前(ムロツヨシ)の元カノの安藤カオリ(安達祐実)までが登場する(ほぼ)オールキャストと言えるスペシャルな回となった。

 その中で触れるべきは、最終章のキーマンとなる大橋いずみ(志田未来)。杏(平手友梨奈)と親しい間柄であり、杏の父・天野昌幸(山崎一)の最期を看取った看護師だ。ユニークなのは、今年春に放送されていたリーガルドラマ『勝利の法廷式』(読売テレビ・日本テレビ系)で主演を務め、そこで弁護士役を演じていた志田が、今度は本作で弁護される側に回っているということ。第10話は最終章の前半戦ということで法廷シーンはまだないが、次週は“再び”志田が法廷に立つシーンが見られるかもしれない。

 最終章は杏の父や姉の天野さくら(江口のりこ)が密接に関わってくる、杏の過去がポイントとなってくる物語。父が生前にみかんが好きで、形が弁護士バッチに似ていることから、杏はみかん味のグミやオレンジジュースを好んでいるというお茶目な理由が明らかになる一方で、「杏には弁護士資格がない」という噂がついに杏本人の耳にも届いてしまう。さくらが言うには、父が不正を働いて司法試験を合格させたというのだ。杏にとっては恩師である椿原(野間口徹)の「安心して。僕は誰にも言わない。この話は墓まで持っていく」という言葉が裏目となってしまい、杏は弁護士バッジを川に投げ捨て、香澄法律事務所を出て行ってしまう。

 そこから杏が行うのが、関係各所への謝罪行脚。自分が弁護士ではないのに弁護をしてしまった、ほかの弁護人であればもっといい結果になっていたと、老舗和菓子店の「みかん大福」を持って。引きこもりだった若宮円(渡邊圭祐)がビルのガードマンとして人生を歩き出し、大福の粉を口の周りにつけながら、恩人であり友達の杏をかばっている姿は微笑ましく、それぞれの人生のその後を見せる側面もこの回にはあったと言える。

 最後に杏が向かったのは、鷺宮(さぎのみや)ではなく鷲宮(わしのみや)。地図アプリを導入しても青海(あおみ)ではなく青梅(おうめ)を入力してしまうどこかのアイドルのような杏の方向音痴を蔵前は予測し、鷲宮に香澄法律事務所の面々が集結する。

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