朝ドラ『ブギウギ』第49話はなぜ異例の“歌唱構成”に? 「大空の弟」の裏側をCPに聞く

『ブギウギ』異例の“歌唱構成”の理由を聞く

 そこから舞台は、様々な感情を吹っ切るように「ラッパと娘」へと続いていく。そのコントラストがより一層視聴者の胸を打ち、福岡も「気持ちの振り幅が大きいので、趣里さんも力がうまく入って、とてもいいパフォーマンスを披露してくれました」と感服する。

 一方で、第49話はりつ子の「雨のブルース」に始まり、スズ子の「大空の弟」「ラッパと娘」と、1話15分のほとんどをステージが占めるという異例の構成に。福岡は「普通はやらないと思います」と笑い、「“歌への気持ち”というバックステージもしっかりと描いているので、『また違った感情でこの歌を楽しんでもらえるのではないか』との思いもあり、本ステージを長く描きました」と狙いを語る。さらには「それも含めて『ブギウギ』っぽいなとすごく思いました。『歌を大事にしたい』という思いがあるので、僕はこういう回もいいなと思っています」と力を込めた。

 「歌うことは生きること」。そんなりつ子の言葉を体現するかのようなステージに心震えた2人の合同音楽会。六郎への思いを胸に、再び立ち上がったスズ子の今後を見守りたい。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる