『ONE DAY』梅雨美が5年間待ち続けている恋人の正体 3つの物語が複雑に絡み合う展開に

『ONE DAY』梅雨美の恋人の正体

 誠司(二宮和也)のスマートフォンのGPSを追って葵亭に足を踏み入れたがために、見習いシェフと勘違いされる羽目になったミズキ(中川大志)。隙を狙って店から脱出することができた彼の姿を見つけ、すぐさま検問突破の犯人であると確信した査子(福本莉子)は、その後をつけはじめる。 11月20日に放送された『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)は第7話。今回は14時19分から15時36分までの77分間の物語が展開していく。

 コスモワールドで犬探しのビラを配っている真礼(佐藤浩市)に話しかけられた誠司は、ミズキを尾ける査子の姿を見つけ後を追う。そんな査子から連絡をもらった桔梗(中谷美紀)は、国枝(梶原善)に査子のスマートフォンの位置情報を調べるように頼み、自分は検問を突破した犯人の詳細を訊くために葵亭を訪れる。そこで桔梗は時生(大沢たかお)と再会し、2人のただならぬ雰囲気に葵亭の面々は興味津々。そして横浜スタジアムの近くで尾行に気付かれた査子は、スタジアム内のロッカールームに監禁されてしまうのである。

 第1話の冒頭から劇中に何度も登場し、ドラマの舞台である横浜を象徴するスポットとして存在し続けるコスモワールド。そして同様に横浜にいくつもあるシンボリックな建物のひとつである横浜スタジアム。この2カ所が今回のエピソードの主な舞台となる。とりわけ後者では、誠司と桔梗と時生、3つの物語の主人公たちが今度こそ相見えるチャンスが到来する。第4話の倉庫街では3人がバラバラに通りかかっていただけだったのが、今回は査子という目的が共通し、かつ桔梗と時生は一緒にやってくるではないか。

 しかもミズキがいて査子がいて、折口(小手伸也)や安斎たちもやってきて、蜜谷(江口洋介)とカレン(松本若菜)も通報を受けて向かうわけで。ここで彼らが一堂に会していたらほとんどクライマックスさながらの展開になっていたはずだが、今はまだ第7話だ。結局ニアミスで終わるのは致し方あるまい。スタジアムの視界が開けた空間やぐるりと囲われた通路をもっと活かした作劇が繰り広げられればより緊張感があるシーンとなったはずだが、まだ夕方前。絡み合った糸が解けるには早すぎるといったところか。

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