福山雅治、『ウィッシュ』ヴィラン役の日本版声優に 「驚いたのと同時にすごく光栄」

福山雅治、『ウィッシュ』日本版声優に

 12月15日に全国公開されるディズニー・アニメーション映画『ウィッシュ』のヴィラン、マグニフィコ王の日本版声優を福山雅治が担当することが発表された。

 1923年にウォルト・ディズニーと彼の兄によって設立されたアニメーション・スタジオ、ディズニー・ブラザーズ・カートゥーン・スタジオがウォルト・ディズニー・カンパニーの始まりであり、世界初のフルカラー長編アニメーションとなる『白雪姫』を誕生させてから、今まで61作品にも及ぶ長編アニメーション映画を世に送り出してきた。

 2023年、ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎え、その記念作となるアニメーション最新作が、『アナと雪の女王』のスタッフ陣が贈るドラマティック・ミュージカル『ウィッシュ』だ。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまったヒロイン“アーシャ”。願いを信じ続けた彼女が起こした奇跡とは。

 シンガーソングライターとして活躍する一方、テレビドラマや映画、ラジオなど幅広く活躍し、近年では、テレビドラマ『ガリレオ』シリーズの劇場版の第3作『沈黙のパレード』や、来日した全盲のFBIの特別捜査官・皆実広見役として主演を務めた日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)などに出演した福山。本作では、US本社のオーディションを経て、国民の願いを支配するヴィラン・マグニフィコ王の日本版声優を担当する。

 マグニフィコ王は、魔法の力でロサス王国の国民の願いを叶える偉大な王だが、叶えるのは自分が良かれと思う願いだけで、実は国民の願いを支配しているという“裏の顔”を持っている。人々の心の原動力である”願い“の力を利用し、さらなる強大な魔力を手に入れようとする恐ろしさを秘めたキャラクターだ。そんな王としてのカリスマ性や恐ろしいヴィランへと変貌していく難しい感情を表現することがマグニフィコ王役には求められるが、US本社のオーディションを経て、確かな演技力と声が評価され、見事日本版声優に起用された。

 劇中では、マグニフィコ王が歌う「輝く願い」「無礼者達へ」という楽曲が登場。自身のキャリアとしては新境地となる初のミュージカル作品への参加となるが、このマグニフィコ王役に決まったことについて福山は、「大変驚いたのと同時にすごく光栄でした。当然プレッシャーもありましたが、こんな経験はなかなか無いので、そのプレッシャーも含めて思いっきり楽しみたいなと思って現場に挑みました」とコメント。マグニフィコ王というキャラクターについては、「とても正しく正義感に溢れているキャラクター」と語り、続けて「その行き過ぎた正義感に故に悲しい存在となってしまった、悲劇の王様だと思う」と分析した。

 アフレコを終えた福山は「人は誰しもどんな立場でも年齢でも時と場合によって表と裏があります。裏の部分をどう表現できるのか、シーンによってその塩梅をチューニングするという事を注意しました」と振り返った。そして「マグニフィコ王のことがよく分かると言うと、福山は暴君なんだなって思われそうですけど。マグニフィコ王に対して甘すぎるのかもしれませんが、複雑みをどうやって入れ込めば、その悲しみが可笑しみにまで昇華できるのか、というアプローチをしたつもりです」と役作りについて言及。また、本作を楽しみにしているファンには、「願い、希望を持つことは大事なんだと教えてくれる作品になっています。そして、正しさとはなんだろう、人間にとって正義とは、悪とはなんだろうということを深いところで教えてくれる作品になっています」とメッセージを送った。

■公開情報
『ウィッシュ』
12月15日(金)全国公開
監督:クリス・バック、ファウン・ヴィーラスンソーン
脚本:ジェニファー・リー
音楽:ジュリア・マイケルズ
製作:ピーター・デル・ヴェッコ、フアン・パブロ・レイジェス
声の出演:生田絵梨花(アーシャ役)、福山雅治(マグニフィコ王役)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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