生田絵梨花にとって『ウィッシュ』声優抜擢は一つの“到達点”に 役に生まれる説得力

生田絵梨花、『ウィッシュ』は一つの到達点

 生田絵梨花が12月15日に公開されるディズニー100周年記念作品 『ウィッシュ』にてヒロイン・アーシャの日本版声優に決定した。2023年の活動に絞っても、『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)をはじめ、ミュージカル『MEAN GIRLS』や『GYPSY』などに出演していることからわかるように、生田は俳優業の第一線で活躍してきた。そうした中で今回の抜擢は生田のキャリアが充実期にあることを意味している。

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 生田は乃木坂46として活動するのと同時に舞台・ミュージカルへと活動範囲を広げ、グループのトップランナーとして活躍の場を切り拓いてきた。2014年には『虹のプレリュード』、2015年には『リボンの騎士』と続けて主演を演じる。そして大きな転機となったのが2017年に上演された『ロミオ&ジュリエット』、『レ・ミゼラブル』といった作品への出演である。その後、菊田一夫演劇賞を受賞した『モーツァルト!』と『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』の2作品では難しい役を引き受けながらもヒロインとして存在感を発揮した。

 また初のソロ公演となった『MTV Unplugged: Erika Ikuta from Nogizaka46』にも表れているように、生田は稀代の歌声で『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)などの音楽番組でその実力を披露してきた。それから2021年12月にグループを卒業。舞台やミュージカルだけではなく、ソロアーティストとしても活躍してくこととなる。

 生田のそうした表現者としての資質は様々な方面で発揮される。それが声優業だ。遡れば2012年に出演した『ハンガー・ゲーム』ではルー役の日本語吹替版声優を経験、2022年には『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』にヒポポ役で出演。ヒポポは歌手を目指す女の子という役どころで、劇中にも歌唱シーンがあるなど、まさに生田にぴったりの配役だった。

 『ウィッシュ』で生田が演じるのはヒロインのアーシャだ。役柄について生田は「すごく真っすぐで、優しくて熱い心を持っている女の子なのですが、人のことを想って突き動かされる強さがすごく大きな子。その一方で、お茶目で、くるくる表情が変わったり、私たちにとっても親近感のあるキャラクターだと思います」と語っていた。

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