『マイハル』広瀬アリスと道枝駿佑の間に芽生えた眩しい絆 伊原六花の“意味深な言葉”も
おそらく少し前までは、キイナにとって拓は本当にかわいい弟のようだったのだろう。なんなら拓の気持ちにも薄々気がついていたが、そうして自分のことを慕ってくれる「年上女性ポジション」が心地よく、のらりくらりと告白させない雰囲気を醸し出していたのではないか。しかし、そこに佐弥子がやって来た。キイナと同じく年上女性ポジションでありながら、キイナよりもずっと手のかかる佐弥子。自分にだけ向いていた拓の関心が、徐々に佐弥子に向いていくのが面白くなかったとしても不思議ではない。恋人ではないけれど“姉弟のような関係”という特別枠を、取られてしまったような気持ちになったのかもしれない。
そんなキイナが拓に佐弥子との関係について直接「ヤキモチ」と意味深に伝える。きっとそれだけ佐弥子と拓の間には眩しい絆のようなものが芽生えているという証なのだろう。言い訳ばかりしていた佐弥子の人生に、大きな転機をもたらしてくれた拓は、いわば恩人と言える大切な人。一方で、拓も佐弥子の頑張る姿が自分の活力にも繋がっているのを感じている。そして、共同生活を続ける中で、1人では無理だった壁を、次々に2人で乗り越えている。今回の夏休みの過ごし方についてもそうだ。
気まずくなりながらも、拓は2人分のパスタを茹でる。「食いきれないから帰って来て」なんてLINEを送って仲直りのきっかけを探る微笑ましさたるや、恋愛とも友情とも姉弟とも括ることのできない、佐弥子と拓ならではだ。言いたいことを言い合い、仲直りをして、また絆が深まっていく。そしてお互いの恋についても全力で応援し合える仲というのは、拓のことを恋愛対象として意識し始めたキイナにとってはもう手に入らない、キラキラした特別なものに見えるのかもしれない。
拓との喧嘩をきっかけに、また何を頑張るべきか仕切り直すことができた佐弥子。そこにタイミングよく日向から「デートのお誘い」もやって来る。またイチから順調に動き出すかと思いきや、今度はそのデートに謎の女性・凛子(山本未來)の邪魔が入ることに。どこまでもスマートにはいかない佐弥子の学び直し。でも、そのなかなか上手くいかないところも、またアオハルの醍醐味とも言える。不器用ながらがむしゃらに頑張る佐弥子が「なりたい自分」に近づいていくのを、応援せずにはいられない。
■放送情報
火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:広瀬アリス、道枝駿佑(なにわ男子)、伊原六花、飯沼愛、水沢林太郎、箭内夢菜、濱尾ノリタカ、イモトアヤコ、安藤政信
脚本:北川亜矢子
主題歌:なにわ男子「I Wish」
挿入歌:asmi「開青」
プロデューサー:塩村香里
演出:青山貴洋、山本剛義、泉正英
企画:吉藤芽衣
編成:武田梓
製作:TBSスパークル
©TBS
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