『フレンズ』マシュー・ペリーの訃報に共演者から悲しみの声 幼なじみのカナダ首相も追悼
人気ドラマ『フレンズ』のチャンドラー・ビング役で知られる俳優マシュー・ペリーが、54歳で亡くなった。
第一報を伝えたTMZによると、米現地時間10月28日、ペリーはロサンゼルスにある自宅のプールで溺れている姿で発見されたという。心停止の通報に応じた救急隊員が、ペリーの自宅に駆け付けたが死亡が確認された。現場から薬物などは発見されず、犯罪の疑いはないと報じられている。(※1)
1969年に米マサチューセッツ州で生まれたペリーは、1歳の誕生日を迎える前に両親が離婚。幼少期はカナダ出身の母親に引き取られて同国オンタリオ州で育ち、15歳の時にロサンゼルスで暮らす俳優の父親の元へ引っ越したことで、演技に興味を持ち始める。
1987年のテレビシリーズ『Second Chance(原題)』でスクリーンデビューを飾ったペリーは、『愉快なシーバー家』や『ビバリーヒルズ高校白書』などの人気ドラマにゲスト出演を重ね、『フレンズ』の主役の1人であるチャンドラー役を獲得。10シーズンにわたって放送された本シリーズは世界中で社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなったが、その影でペリーは薬物・アルコール依存症に苦しみ、リハビリ施設で何度か治療を受けた。
『フレンズ』のほかにペリーは、コメディ映画『隣のヒットマン』シリーズや青春コメディ映画『セブンティーン・アゲイン』などに出演し、人気リーガルドラマ『グッド・ワイフ』とそのスピンオフ『グッド・ファイト』に弁護士のマイク・クレスティーバ役でゲスト出演。映画とドラマ界を股にかけて活躍した。
ペリーの早すぎる死に衝撃を受けた『フレンズ』の元共演者や関係者が、続々と追悼の言葉を捧げている。
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『フレンズ』でチャンドラーの恋人、ジャニスを演じたマギー・フィーラーは、「なんという喪失なのでしょう。世界中があなたを恋しく思うでしょう、マシュー・ペリー。あなたが短すぎる生涯の中でもたらした喜びは、これからも生き続けることでしょう。あなたと分かち合ったクリエイティブな瞬間すべてに、祝福されていると感じます」と別れの言葉を贈っている。(※2)
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同じく『フレンズ』にチャーリー・ウィラー役で出演し、ペリーと共演したアイシャ・タイラーは、「彼は比類なき優しさと寛大な精神を持っていて、彼の仕事ぶりを見るだけで完璧なジョークの言い方を学ぶことができました。『フレンズ』の初収録日の夜に、彼が“人生が一変する準備をしておきなよ”と温かく言ってくれた瞬間を絶対に忘れません。安らかに眠ってください、マシュー・ペリー。優しさと笑いをありがとう」と追悼した。(※3)