韓ドラ要素全部入り! 韓国で社会現象になった傑作『ペントハウス』シーズン1を徹底解説
シーズン1では、ソラの死の謎の解明と、犯人探しが中心となるが、俳優たちの台本にもソラ殺害の犯人は載っておらず、誰が犯人かを知らされていなかったという。シーズン1が好評で行われたスペシャル番組『ペントハウスSP〜隠された物語』では、シーズン1の人気により、キャストたちがシーズン2へプレッシャーを感じる様子も観ることができる。チュ・ダンテ役を演じたオム・ギジュンは、「シーズン1と差別化するために、ディテールに気を配ってます」と話していた。全編を通して、オム・ギジュンのヴィラン役がすこぶるよく、彼がダンテ役を演じて以降、ヴィラン役が続いているのも納得の見応え抜群の演技を見せている。ありえない展開が起こる本作は、俳優たちも台本を読んで驚きの連続だったそう。シーズン1では誰が犯人か知らず、みんなで集まると、誰が犯人かと犯人探しの推理をよくしたというキャスト陣。ミン・ソラを殺した犯人について、「まさか自分だったとは(笑)」「みんなが自分を疑うから、自分じゃないと言っていた」とのエピソードも。この犯人が誰かは、ぜひ自分の目で確かめてもらいたい。
社会現象にまでなった本作は、最初から最後までスリリングで、まるでトランプの神経衰弱でめくるたびにジョーカーが出るような、ドキッとする作品だ。そして、まるで全員がジョーカーのような、感情と欲望に動かされる登場人物たちの行き着く先から目が離せないのだろう。『ペントハウス』の世界をまだ観たことのない人は、本作が仕掛ける驚異的な破壊性の芸術をぜひ体験してもらいたい。一度観た人も、再度観ることで、ヘラパレスの住人たちが“選択”の結果、“変化”を通り越して“変身”していくさまがよくわかり、闇であるジョーカーたちの心情の中に、愛すべき愚か者のヒトの欠片のようなものを見つけることができるかもしれない。それぞれのキャラクターをしっかりと描き、人間の持つ闇を増幅させているため、不思議なことに憎悪や嫌悪に勝る“悲哀”にたどり着く。『ペントハウス』は、21世紀に観るべき、必見の韓国ドラマに挙げられる一作だ。
■リリース・配信情報
『ペントハウス』
DVDレンタル中
DVD-BOX1〜3発売中
各動画配信サービスにて見放題配信中
『ペントハウス2』
DVDレンタル中
DVD-BOX1~2発売中
各動画配信サービスにて見放題配信中
『ペントハウス3』
DVDレンタル中
DVD-BOX1~2発売中
各動画配信サービスにてレンタル配信中
演出:チュ・ドンミン
脚本:キム・スノク
出演:イ・ジア、キム・ソヨン、ユジン、オム・ギジュン、パク・ウンソク、ユン・ジョンフン
発売元・レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメント
セル販売元:TCエンタテインメント
©︎SBS
公式サイト:https://culture-pub.jp/lp/penthouse/