劇場版『名探偵コナン』2024年作は函館が舞台に? キッド×平次の超特報を考察
特に超特報で印象的なのは、怪盗キッド=黒羽快斗による自身の父親に対するセリフだ。キッドの父親は初代怪盗キッドであり世界的なマジシャンとして名を馳せた黒羽盗一。アニメ、そして原作コミックでも言及されることは少ない黒羽盗一が、次回作ではなんらかの形でストーリーに関わるのか。そして2代目キッドである快斗の過去が描かれるのか。『黒鉄の魚影』でもアニメ本編や原作コミックでは今後も描かれないような描写が大きな話題を呼んだ劇場版『名探偵コナン』シリーズだからこそのストーリーに大いに期待したい。
劇場版『名探偵コナン』シリーズといえば、その舞台も気になるところだ。例えば最新作『黒鉄の魚影』であれば東京・八丈島が、前作『ハロウィンの花嫁』であれば渋谷が舞台となってきた。次回作の舞台となる場所を考察するにあたって重要なポイントは、予告編の夜景、そして超特報の刀の鞘とタイトルロゴの背景に映し出される星型の紋様だろう。予告編で映し出された背景は、いわゆる「世界三大夜景」として知られ、「100万ドルの夜景」と称される北海道・函館山からの夜景だろう。特徴的な形をした地形にすぐピンときたファンも多いのではないだろうか。予告編で映し出された函館の夜景に超特報で描かれた星型を掛け合わせたとき、おのずと思い起こされるのは函館市郊外に建つ五稜郭だ。幕末の激動の中で旧幕府軍が立てこもった場所として知られる五稜郭。次回作の舞台は函館、そして五稜郭であり、超特報で描かれた日本刀は五稜郭に関係のある刀なのかもしれない。
まだまだベールに包まれているものの、うっすらとその内容を予感させるような情報が並びつつある劇場版『名探偵コナン』27作目。2024年のGW前後の公開予定ということで、まだまだ公開まで時間はたっぷりある。今後の情報公開からも目が離せない。
■公開情報
『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』
全国東宝系にて公開中
原作:青山剛昌『名探偵コナン』(小学館『週刊少年サンデー』連載中)
監督:立川譲
脚本:櫻井武晴
音楽:菅野祐悟
声の出演:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、林原めぐみ、沢村一樹ほか
製作:小学館、読売テレビ、日本テレビ、ShoPro、東宝、トムス・エンタテインメント
配給:東宝
©︎2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
公式サイト:https://www.conan-movie.jp