宮﨑あおいは“語り”として『らんまん』をどう観ていた? 好きなエピソードは“竹雄の告白”

宮﨑あおい、『らんまん』を“語り”から観て

万太郎と寿恵子が歳を重ねていくのが楽しみ

――槙野万太郎を演じる神木隆之介さんとは映画『大名倒産』で共演されていますが、神木さんの座長としての魅力を教えてください。

宮﨑:神木さんの座長としての素晴らしさは『大名倒産』の時にも感じていましたし、この方が中心に立っている作品は大丈夫だと思ったんです。それは『らんまん』でスタジオにいる神木さんを見た時にも同じことを感じました。私はナレーションとして1週間に一度、収録に参加する立場なので、毎日みなさんと現場に一緒にいるわけではありませんが、たまに顔を出すと両手を広げて歓迎してくれるのが、素敵な座長だなと思っていました。神木さん自身が役を心から楽しんでいるからこそ、物語が膨らんでいる感じもします。私自身が万太郎のファンでもあるので、神木さんが演じられているからこそ、こんなにも魅力的な主人公になっているのだろうなと感じます。

――寿恵子を演じる浜辺美波さんの魅力はどこにあると感じていますか?

宮﨑:浜辺さんは芯のあるところが魅力だなと感じています。寿恵子さんは華奢でかわいらしいのに、女の人って強いなと伝わってくるのは浜辺さんだからこそだと思いますし、万太郎を支える素敵な奥様を演じられているなと思っています。

――『らんまん』で好きなエピソードはありますか?

宮﨑:私は竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)さんの夫婦が好きです。何かあると大の字になって寝転がっている綾さんの感じと、その綾さんに寄り添う竹雄さんの包み込むような優しさ。竹雄が綾さんに告白するシーンは、綾さんが返事をせずに、こちらがドキドキさせられるようなシーンで好きでした。

――それでは万太郎と寿恵子の夫婦の魅力はどんなところに感じられていますか?

宮﨑:万太郎が植物に夢中になったりしながらご飯が食べられているのは、寿恵子さんがいるからなんですよね。万太郎は寿恵子さんがいなかったら睡眠を取らずに身体を壊してしまうでしょうし、周りの人とのやり取りももしかしたら上手くいかなかったかもしれない。肝の座った奥さんがいたからこそ、より愛される人になったのだろうなと思っていますし、かわいらしい夫婦だなと思いながら見ています。これからその2人が歳を重ねていくのが楽しみです。

――宮﨑さんが思う今後の見どころを教えてください。

宮﨑:朝ドラの醍醐味は登場人物たちが、歳を重ねて成長していく姿を半年間見守れるところにあると思っています。これから万太郎にとっての嬉しい再会があったり、万太郎と寿恵子の家族が増えて賑やかになっていきます。それぞれが素敵に歳を重ねていく姿を最後まで見守っていただけたらと思いますし、私も語りの立場として『らんまん』を見守っています。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK

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