沢口靖子が思わず涙したエピソードとは? 『科捜研の女』のアンバランスな魅力を語る

沢口靖子、『科捜研の女』の魅力を語る

 1999年にスタートし、今年で25年目を迎えるテレビ朝日の人気シリーズ『科捜研の女』が、8月16日に2時間スペシャルとして放送がスタートした。現時点で日本の連続ドラマ最多シリーズを誇る本作で、主人公・榊マリコを演じるのはもちろん沢口靖子だ。時代の変化、科学の変化と共に常に進化し続けるマリコを演じる沢口が、新シリーズの見どころや、これまでのシーズンで印象に残っているエピソードなどを語った。

時代にあわせて進化する『科捜研の女』

 連続ドラマはもちろん、スペシャルドラマや劇場版を含め、25年という歳月を積み重ねてきた『科捜研の女』シリーズ。8月からはseason23という新たなステージに向かうが、沢口は「視聴者の皆様のおかげで、25年目を迎えることができました。本当にありがとうございます」と丁寧に感謝の気持ちを述べる。

 沢口はここまで作品が途切れることなく続いてきたことについて、「科学と人間が緻密に、丁寧に描かれた作品だからこそ」と理由述べると、「科学の進化や時代の変化とともに、この作品も毎シーズンテーマやテイストが変わってきています」とマンネリや時代遅れを感じさせない作りになっていることを強調する。

 その意味では、沢口演じるマリコという女性の成長もしっかり表現する必要がある。沢口は「演じているなかで、マリコが成長しているなと感じるとき、醍醐味を感じます。例えば、科学の世界でも、どんどん新しい手法が出てくるんですよね。それをしっかり捜査に活かして問題を解決していくことで、マリコの成長が伝わると思うんです」と、自身も常に社会に対して高いアンテナを張り、役に投影しているという。

 「やっぱりニュースで科学の分野の報道などがあると、気になってしまいます。今で言えば、AIというのは、我々の生活のなかでも、すごく注目されていますよね。下手したら人間を超えてしまうなんてことも言われています。このドラマにも過去に『決して科学に使われてはいけない』というセリフがありましたが、私もそれは強く感じます。人間が科学に扱われることなく、選んで選択をしていかないと危険だと思うんです。距離感が大切です」。

 season23でも、今の時代に合った新たなアプローチ方法が多々出てくるという。沢口は「今回のシーズンでは、直接AIに関するというよりは、もう少し身近で温かみのあるテイストになっているかな」と印象を述べると「割と絆というものがキーポイントになってくるシーズンだと思います。ご覧になる方も距離が近くて、共感できると思います」と期待を煽る。

 今シーズンには、内藤剛志演じる京都府警捜査一課刑事・土門薫をはじめ、おなじみのメンバーが勢ぞろい。前シーズンから参加した小池徹平演じる物理担当研究員・君嶋直樹も活躍する。沢口は「もうすっかり溶け込んでくださっています。ニックネームは“第2のマリコ”です。マリコにとって俊敏な弟ができた気分です」と笑顔を見せる。

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