『ウソ婚』明らかになったトリンドル玲奈のピュアな素顔　匠に対するレミの複雑な気持ち

　しかし、私たちが見ていたのは、レミの“建前”の姿でしかなかったのだ。素顔のレミは、強くてわがままな女なんかじゃない。他人の声におびえて萎縮してしまうか弱さと、少女のような可憐さを持っているピュアな女の子。だけど、父親の会社に入ってからは、分厚い鎧を纏うしかなくなってしまった。やわらかい心のままでは、簡単に誰かの悪意につぶされてしまうから。

　本当の自分と建前の自分が、よく分からなくなってグラグラしていた時に出会ったのが、同じ感性を持った匠だった。彼との出会いを“運命”ではなく“奇跡”と例えたところに、レミの複雑な気持ちが垣間見えた。

　おそらく、レミにとっての匠は、恋人になりたいだけの存在じゃない。「匠と結婚したいのか？」と言われると、したい気もするし、そうじゃない気もする。だけど、“奇跡”の出会いを果たした相手が、ほかの人に“奇跡”を見つけているのは、なかなかしんどいものがある。

　“出会う人すべて狂わせるボーイ”こと匠。進藤とレミ、2人の心をガッツリつかんでおきながら、まったく気付いてなさそうなのが恐ろしい。「この調子で、八重の心もつかんじゃえよ！」と言いたいところだが、好きな人の前では本来のパワーを発揮できなくなってしまうのだろうか。そろそろ、匠が本音で八重と語り合える日が来ることを願っている。

■放送情報
『ウソ婚』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜23:00〜放送
出演：菊池風磨（Sexy Zone）、長濱ねる、渡辺翔太（Snow Man）、トリンドル玲奈、織田梨沙、黒羽麻璃央、鶴見辰吾ほか
原作：時名きうい『ウソ婚』（講談社『姉フレンド』連載）
脚本：蛭田直美
音楽：岩本裕司
主題歌：Sexy Zone「本音と建前」（Top J Records）／作詞・作編曲：椎名林檎
監督：山口健人、木村真人
プロデューサー：岡光寛子（カンテレ）、島本講太（ジェイ・ストーム）、芳川茜（共同テレビ）
制作協力：共同テレビ
制作：カンテレ、ジェイ・ストーム
©︎カンテレ
公式サイト：https://www.ktv.jp/usokon/
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