『VIVANT』堺雅人演じる乃木の特異なキャラクター タイトル“ヴィヴァン”との関係は?
物語の行く末を左右するのは、タイトルにもなった「VIVANT(ヴィヴァン)」だ。フランス語で「生きている」を意味する単語は、テロ組織幹部のアル=ザイール(Erkhembayar Ganbold)が自ら命を絶つ前に口にし、野崎も関心を示す。野崎は「世界中を巻き込む大きな渦」がヴィヴァンと関係があり、その鍵を乃木が握っていると考えている。ヴィヴァンが何を意味するもので、そこに何が隠されているかは回を追うごとに明らかになるだろう。
さらに堺雅人演じる主人公の乃木である。愛想笑いを浮かべてペコペコする姿は堺が演じてきたサラリーマンに近いものがあり、現金を回収に行くくだりは、一瞬『半沢直樹』(TBS系)を想起した。本作で乃木は特徴的なキャラクターを示している。一見何の変哲もないサラリーマン風だが、重さがわかる特殊な能力を持っており、パンをうまく焼けないジャミーンを助けた。「1kgまでならほぼ10グラムの誤差で測れる」乃木の特技がどんな場面で発揮されるか楽しみである。
父親のアディエルによると、ジャミーンは「善悪を見抜ける」とのことで、乃木のことも信用しているようだ。一方で、乃木はもう一人の自分と会話するパーソナリティの持ち主であり、ヴィヴァンの正体とともに注目ポイントだ。他にも見どころを挙げるとキリがないが、メインキャラの一角・役所広司とシークレット枠の二宮和也も登場し、第1話にして話題性は抜群。ストーリーが進むにつれて考察も過熱してくると予想されるが、現時点では本作のスケールと空気感を楽しみたいと思う。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS
©︎TBS