眞栄田郷敦、『どうする家康』最後のシーンは「勝頼の道を突き進むことができた」

眞栄田郷敦、武田勝頼としての最期を語る

 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『どうする家康』出演の眞栄田郷敦よりコメントが寄せられた。

 本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。

 眞栄田が演じたのは、戦国最強の武将・武田信玄(阿部寛)の息子である武田勝頼。眞栄田は勝頼の最期について、「自信を持ち、戦を楽しみ、父を意識するのではなく一人の武将として生き、勝頼の道を突き進むことができたのかなと思っています」とコメント。また、「他の武将に負けない何かを出せたらというのは常々思いながらここまでやってきて、視聴者の皆さんにどうご覧頂いたかは分かりませんが、今の自分にできる精一杯の勝頼を演じられたかなと思っています」と勝頼としてやりきったことを明かした。

眞栄田郷敦(武田勝頼役)コメント

勝頼の最期について

勝頼は四男で、そもそもは自分が武田家を継ぐと思っていなかった人。上の3人が亡くなったり出家したりで自分の順番が回ってきたので、武田家を継ぐということに対して、複雑な思いもあったのかなと思います。そんな中、偉大な父・信玄から掛けられた「そなたは、わしのすべてを注ぎ込んだ至高の逸材じゃ」という言葉。自信になったでしょうし、父亡き後もずっと心の支えにしていただろうと想像しました。
父からは「わしの真似をするな。そなたの世を作れ。そなたの器量はこのわしをはるかに凌ぐ」という言葉も貰いましたが、勝頼はきっと、生涯父のことは意識し続けていただろうと思います。そんな自分からやっと変わることが出来たのが、第26回勝頼のラストシーンだったのかなと。信じて付いてきてくれた仲間を逃がしても、自分は戦い抜いて散ると覚悟を決め、「我こそは、武田四郎勝頼である」と言って敵に立ち向かっていくシーン。最後の最後は、自信を持ち、戦を楽しみ、父を意識するのではなく一人の武将として生き、勝頼の道を突き進むことができたのかなと思っています。
最期のシーンは監督とも話をして何度か変わりましたが、良い形になったかなと思っています。

クランクアップを迎えて

ご一緒する先輩方が素晴らしい役者さんばかりで緊張もありましたが、自分がやるべきことは、家康にとって大きな敵として存在することだと思っていたので、とにかくそこを意識してきました。武田家を継ぐ者として、他の武将に負けない何かを出せたらというのは常々思いながらここまでやってきて、視聴者の皆さんにどうご覧頂いたかは分かりませんが、今の自分にできる精一杯の勝頼を演じられたかなと思っています。
初めての時代劇という面では、所作や殺陣の稽古を重ね、本番でも先輩方をみて学ばせて頂きましたが、所作や身体の動かし方も現代劇とは全然違っていて。自分の引き出しの少なさに反省しておりますが、自分の課題も見つかり、この作品に参加出来て良かったなと思っています。今後時代劇に挑戦できた際は、今作の自分を超えられるよう努めます。

■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK

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