『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』北米No.1も厳しいスタート 若年層の集客に苦戦
また、今週はドリームワークスの新作アニメーション映画『Ruby Gillman, Teenage Kraken(原題)』も第6位に初登場。10代の少女ルビー・ギルマンが、実は海の生物クラーケンの王族の血を引いていることを知り、高校生活を送りながら海の戦士として戦うストーリーだ。監督は『クルードさんちのはじめての冒険』(2013年)のカーク・デミッコ。声優には『好きだった君へのラブレター』シリーズのラナ・コンドルや名優トニ・コレットが参加した。
しかしながら、本作はオリジナル脚本ということも影響してか、3日間で520万ドル(製作費7000万ドル)と、『運命のダイヤル』と同じく非常に厳しい滑り出しとなった。Rotten Tomatoesでは観客スコア84%、CinemaScoreでは「A-」と観客の評価は高いが、ここから巻き返しを図れるか。
そのほか、第2位『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は世界興収6億ドルを記録する大ヒットを継続中。第3位『マイ・エレメント』は、コロナ禍以前のピクサーの基準には到達しないものの、勢いを落とすことなく興行を継続しており、広く受け入れられる作品の強度を証明しつつある。
2023年のサマーシーズンで成功したと言える実写作品は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』や『リトル・マーメイド』、そしてまずまずの成績ながら期待を裏切らなかった『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(日本公開は8月4日)の3作。トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のヒットは堅いものの、2時間半超えの上映時間がどう出るか。同じく約3時間のクリストファー・ノーラン最新作『Oppenheimer(原題)』、そして予測不能な『バービー』が続く。
北米映画興行ランキング(6月30日〜7月2日)
1.『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(初登場)
6000万ドル/4600館/累計6000万ドル/1週/ディズニー
2.『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(↓前週1位)
1150万ドル(-39.5%)/3405館(-380館)/累計3億3987万ドル/5週/ソニー
3.『マイ・エレメント』(↓前週2位)
1130万ドル(-38.7%)/3650館(-385館)/累計8877万ドル/3週/ディズニー
4.『No Hard Feelings(原題)』(→前週4位)
750万ドル(-50%)/3208館(変動なし)/累計2931万ドル/2週/ソニー
5.『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(→前週5位)
700万ドル(-40.4%)/2852館(-671館)/累計1億3611万ドル/4週/パラマウント
6.『Ruby Gillman, Teenage Kraken(原題)』(初登場)
520万ドル/3400館/累計520万ドル/1週/ユニバーサル
7.『リトル・マーメイド』(→前週7位)
515万ドル(-39.8%)/2430館(-845館)/累計2億8099万ドル/6週/ディズニー
8.『ザ・フラッシュ』(↓前週3位)
500万ドル(-67%)/2718館(-1538館)/累計9925万ドル/3週/ワーナー
9. 『アステロイド・シティ』(↓前週6位)
380万ドル(-58%)/1901館(+226館)/累計1814万ドル/3週/Focus Features
10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(↓前週8位)
180万ドル(-48.1%)/1165館(-845館)/累計3億5487万ドル/9週/ディズニー
(※Box Office Mojo調べ。データは7月3日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)
参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2023W26/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/indiana-jones-dial-of-destiny-box-office-opening-1235527936/
https://variety.com/2023/film/news/box-office-indiana-jones-5-opening-weekend-disappointment-1235660071/
https://deadline.com/2023/07/box-office-indiana-jones-and-the-dial-of-destiny-1235427644/
■公開情報
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
全国公開中
監督: ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン
製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題:Indiana Jones and the Dial of Destiny
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