知れば韓国ドラマが楽しくなる! コグマ、マクチャン、オモなど韓国特有の言い回しを解説
韓国人が目上の人に使う呼びかけの言葉は?
韓国ドラマで、登場人物が目上の人に対して「オッパ」「ヒョン」「ヌナ」「オンニ」と呼びかけているのはおなじみだ。
「オッパ」「ヒョン」は兄、「ヌナ」「オンニ」は姉という意味なのだが、それぞれ使い分けがある。オッパは主に妹から兄に対して、ヒョンは弟から兄に対して、ヌナは弟から姉に対して、オンニは妹から姉に対して使われるのだ。
これらの言葉は実の兄弟姉妹で使われるのはもちろんのこと、親しい間柄の先輩後輩でも使用される。特にオッパは、女性が好意を持っている年上の男性に呼びかける言葉としておなじみだ。
目上の人を敬う文化が根強くある韓国では、1歳でも自分より歳が上だと分かった途端に敬語になることが多いが、「オッパ」「ヒョン」「ヌナ」「オンニ」は、年上だけれども気心が知れて親しい間柄の人に使う言葉だと理解したほうがいい。
ドラマで、男性同士であれば、親しい先輩に対して「ヒョン~、ごはんをおごってよ」と言ってみたり、女性同士であれば「オンニ~、ありがとう」と甘えてみたりするシーンがたくさんある。また、年上の女性に憧れる青年が「ヌナ……」と呼びかけるのにキュンとする人もいるのではないだろうか。
このように韓国人の呼びかけを聞いているととても面白い。独特なのは「ソンセンニン」「ハクセン」だ。
ソンセンニンは、もともと先生を意味するが、ドラマでは先生ではない人への呼びかけで使われていることが多々ある。身分や職業が分からない人や公共の場所で年配の人を呼ぶときに「ソンセンニン」が使われているようだ。同じようにハクセンは、学生という意味だが、一般的に大人が見知らぬ子どもに声をかける時に使われている。
日本では先生ではない人に「先生」と呼びかけることはないし、知らない子どもに「学生」と呼びかけることはない。韓国独特の言い回しを知るのも、韓国ドラマを観る醍醐味なのだ。
このように韓国ドラマには独特の言い回しや文化がたくさんある。今回紹介したことを意識しながらドラマを観ると、さらに韓国ドラマが身近な存在になるかもしれない。