『アイスクリームフィーバー』ED曲は小沢健二「春にして君を想う」 第2弾予告編も公開

『アイスクリームフィーバー』第2弾予告編

 7月14日に公開される吉岡里帆主演映画『アイスクリームフィーバー』のエンディングテーマが小沢健二の「春にして君を想う」に決定し、あわせて第2弾予告編が公開された。

 アートディレクター千原徹也の初監督作となる本作は、10代〜30代の4人の女性たちの“想い”と“人生”が交錯するラブストーリー。監督の千原は「映画制作をデザインする」と題し、長年の夢だった「映画を作ること」をアートディレクターの視点から構築し、従来の映画製作のやり方に囚われない手法で企画立案した。原作は、川上未映子の短編集『愛の夢とか』(講談社)内収録の『アイスクリーム熱』。川上の小説、初の映画化作品となる。

映画『アイスクリームフィーバー』第2弾予告編

 公開された予告編では、アイスクリーム屋で働く菜摘(吉岡里帆)が作家の佐保(モトーラ世理奈)に運命的なものを感じ惹かれていく様子や、そんな菜摘の変化に複雑な表情を浮かべる後輩の貴子(詩羽)、ぶつかり合う優(松本まりか)と姪の美和(南琴奈)らの姿がエンディングテーマに合わせて映し出されている。映像内では、小沢をはじめ、又吉直樹、長濱ねるのコメントも使用されている。

 本作のエンディングテーマに決定した「春にして君を想う」は、“子供のように甘えたいのだ 静かなタンゴのように”というフレーズのリフレインが響く、小沢が1998年に発表したバラードソング。この起用理由について千原監督は、「自分の中にある何かが呼び起こされるような音楽のパワーがある曲にしたかったので、昔の自分が好きだった曲にしようと思い、小沢さんの好きな曲の中で『春にして君を想う』を選びました」と明かしている。そして、「僕は『恋する惑星』などを観に映画館に足を運んでいた90年代のワクワク感を本作の中に詰め込みたいと考えていて、『春にして君を想う』はそういう意味でもびったりだと思っていました。小沢さんにお会いしたとき、こちらの想いや作品の持つ空気感を完全に理解してくださっていたんです。そのうえでOKしていただいたので、すごく嬉しかったです」と語った。

 なお、本楽曲は、『春にして君を想う Remaster + Reprise』として、本作の公開日でもある7月14日に発売されることが決定している。

コメント

小沢健二

引っ越してくる人 去っていく人
「街は 様子変えて 僕らを包む」
と書きました いつだか

又吉直樹

カラフルでスタイリッシュな映像内で呼吸しながらも、彼女達は繊細で複雑な現実を抱えている。相反するような美しさと痛みがアイスクリームの記憶を伴い、見事に融合していた。

長濱ねる

アイスクリームみたいに、輪郭をちょっとずつ溶かしあって私たちはこの世界を生きているのだろう。どの瞬間を切り取っても一枚の絵画のようで、目が離せませんでした。

■公開情報
『アイスクリームフィーバー』
7月14日(金)より、TOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほかにて全国ロードショー
出演:吉岡里帆、モトーラ世理奈、詩羽(水曜日のカンパネラ)、安達祐実、南琴奈、後藤淳平(ジャルジャル)、はっとり(マカロニえんぴつ)、コムアイ、MEGUMI、片桐はいり、松本まりか
原案:川上未映子『アイスクリーム熱』(『愛の夢とか』講談社刊収録)
監督:千原徹也
脚本:清水匡
エグゼクティブプロデューサー:千原徹也、山本正典、木滝和幸
プロデューサー:勝俣円、塚原元彦
音楽:田中知之
主題歌:吉澤嘉代子「氷菓子」
エンディングテーマ:小沢健二「春にして君を想う」
制作:れもんらいふ
制作協力:DASH、doors
配給:パルコ
©2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会
2023年/日本/104分/カラー/4:3/5.1ch/DCP
公式サイト:icecreamfever-movie.com
公式Twitter:@icecreamfever_m
公式Instagram:@icecreamfever_m

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