要潤が感じた神木隆之介の成長 『らんまん』田邊教授役は「どんどん裏切って行く方向」
物語の舞台を東京に移し、主人公・万太郎(神木隆之介)が夢に向かって突き進んでいるNHK連続テレビ小説『らんまん』。そんな万太郎に立ちはだかる、“ひとつの壁”になりそうな存在が、要潤が演じる東京大学教授・田邊彰久だ。万太郎の素質を見抜き、しきたりや慣例にとらわれない“味方”になる人物と思いきや、一筋縄ではいかない雰囲気を第8週から第9週にかけて見せている。幼少期から共演経験のある神木隆之介の魅力や、田邊教授を演じる上での心構えなど、要に話を聞いた。(編集部)
田邊教授と万太郎、初対面シーンの裏側
――田邊教授はセリフの多くが英語ですが、このことは要さんにとって簡単なことですか? それとも難しいのでしょうか?
要潤(以下、要):英語のセリフに関しては、この時代の英語を学習した人ならば、こういう英語を話すかもしれないな、という想像をしながらお芝居をしています。語学はずっと勉強してきましたし、監修の先生が細かく指導して下さるので、何とか乗り越えられています。
――英語と日本語が混在しているので、英語だけよりもより難しそうにも感じます。
要:英語と日本語ではテンポが違うので、その点は気をつけています。神木くんもごちゃごちゃになるからすごく難しいと言っていて、僕もそうならないように気をつけています。英語と日本語でセリフの中で分けられてた方が楽ですね。
――万太郎と田邊教授が植物学教室で初対面するシーンは、どのような役作りで演じられていましたか?
要:あの場面では、万太郎との関係性をあまり明確に視聴者のみなさんに示さないようにした方が良いと考えました。ちょっと食えない感じのキャラクターを印象付けるために、曖昧な表情を少しずつ入れて、2人の今後の関係に興味を持っていただけるようなシーンにしたいと思いました。
――万太郎は田邊教授にとっても今まで出会ったことのない存在だったと思います。
要:田邊教授にとって万太郎は、会社の関係に例えれば「よくできる社員の1人」だと思います。味方につけると心強いんですが、敵に回せば怖い存在、そんな思いで演じています。