『unknown』“血塗れの結婚式”の真相が明らかに こころを呼び出した人物は誰?

『unknown』こころを呼び出したのは?

 『unknown』(テレビ朝日系)はここからがさらに面白くなるドラマだ。第6話を観終えてそう確信した。

 物語が大きく動いた……とほぼ毎週このコラムにて書いてしまっているが、全体においてもこの第6話は大きなターニングポイントと言える。そう断言できるのは、第1話から少しづつ描かれてきた“血塗れの結婚式”の真相が明らかになったからだ。

 “血塗れの花嫁”こと、こころ(高畑充希)は降りしきる雨の中で目を覚まし、目の前に広がる惨劇に絶叫する。駆けつけてくる漣(井上祐貴)、加賀美(町田啓太)、世々塚(小手伸也)、虎松(田中圭)。そこにいたのはアイスピックを握ったこころ。虎松の父であり、殺人犯の一条彪牙(井浦新)を殺した、ということになる。

 『unknown』があと何回でラストを迎えるのかは不明だが、残りの数話でこの結婚式の真相が少しづつ解き明かされていくことは明白だ。なぜなら、式での虎松とこころの誓いのキスから事件が起きるまでの間にはそれぞれの空白の時間があるからだ。

 まず、ポイントとなるのは生きていた一条が、なぜ息子の虎松の前に現れたのかだ。一条は20年前に起きた「宗像さん一家殺人事件」の後に、崖から身を投げて亡くなったはずだった。しかし、突如虎松の前に姿を現し、結婚式場にも訪れていた。第6話の随所で虎松をじっとつけていたのは世々塚だけでなく、一条も含まれているのかもしれない。20年前の事件の真相もいまだ解明には至っておらず、虎松の記憶の中での一条が事件現場で告げている言葉も手がかりになってくるだろう。

 また、一条に続く2人目のシークレットキャストとして、暁凛(MEGUMI)の正体が明らかになった。こころが通うジムの会員で占い師だと名乗っていた凛は、警視庁捜査一課未解決事件捜査班の刑事で、さらに虎松の元妻だった。凛は式場に現れ、虎松に一条がここに来ていることを知らせる。「久しぶり」という凛の第一声からは別れてからの数年間が感じられるが、「未解決事件捜査班」として一条を追ってきた危険性がそれを上回っての行動なのであろう。

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