『ペンディングトレイン』最後は何人が元の世界へ? 第1話を見返して気になったポイント
そして、気になるのが第1話で、駅員・小森(村田秀亮)が探していた網棚の忘れ物と思われる荷物。彼が取りにきたタイミングで、乗客たちのスマホの地震警報が鳴り、車両は未来に飛ばされる。また未来に移動後、トンネルを探索した際に、その荷物かは分からないが、青く光る物体が落ちていた。これが「転送装置」、もしくは転送を引き起こす光石なのだろうか。不可解なのが、タイムリープする時に、ペットボトルのキャップと乗客の1人のサラリーマンが消えたこと。転送装置を誰かが操作していたのなら、試しで飛ばされた可能性も高いのではないか。だとしたら、未来に飛ばす理由は何か。荒廃した未来の日本の姿を見せ、どうにかしろという警告とも考えられる。
第2話のラストでは、空にオーロラが出現すると同時に田中(杉本哲太)の頭にペットボトルのキャップが落ちてくる。このキャップはおそらくタイムスリップ前に先に消えていたもので間違いないだろう。何か時空を歪ませる現象が起き、未来と現代を繋ぐオーロラが出現したということなのだろうか。オーロラといえば、タイムパラドックス映画の名作『オーロラの彼方へ』が思い出される。ニューヨークで異常気象によるオーロラが観測され、オーロラが出現すると主人公が過去の父親と無線で交信ができるという物語だ。おそらく今作でも過去と未来を繋ぐ重要な鍵となる可能性もあるのではないだろうか。乗客たちが現在の様子をスマホで撮影しているシーンがあったが、彼らのスマホが過去に飛ばされるという展開もあるかもしれない。
もうひとつ気になるのが、大学院生の加藤(井之脇海)が慕う教授が物理学の権威ということ。何らかの方法で教授とコンタクトをとる、あるいは彼らが移動してしまった未来の場所に残り続けるように教授がキーアイテムを授け、過去に戻るアシストをするという展開もありえそうだ。
最後は生還できると現段階では考える。ただそれは全員なのか、それとも紗枝と赤ちゃんだけなのか。物語の冒頭のシーンでは、紗枝が最後に振り返り誰かを見つける様子が見えた。そこに直哉か優斗の姿があれば美しいが、果たしてどうなるのか。
■放送情報
金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘、片岡凜、池田優斗、金澤美穂、宮崎秋人、村田秀亮(とろサーモン)、志田彩良、白石隼也、大西礼芳、坪倉由幸(我が家)、山口紗弥加、前田公輝、濱津隆之、杉本哲太、松雪泰子
脚本:金子ありさ
演出:田中健太、岡本伸吾、加藤尚樹
プロデューサー:宮﨑真佐子、丸山いづみ
編成:吉藤芽衣、平岡紗哉
製作:TBSスパークル、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/p_train823_tbs/
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