『わたしのお嫁くん』仁村紗和の謎が明らかに　“にわかファン”な高杉真宙の受容力の高さ

　さらに今話一番の衝撃は、これまで謎だった赤嶺から山本へのしつこいくらいの関与の裏側にある動機が明かされたことだ。なんと赤嶺は自身の推しである穂香の近くに平々凡々な山本がいることが許せないと言い、自分は古参なのに対して“にわかファン”だとディスる。赤嶺から執着されひたすら穂香との間を引き裂かれそうになるも、なぜか赤嶺から山本への好意が感じられず、なかなか雑に扱われているのが不思議で仕方なかった。なるほどそういうことだったとは……。

　そして一見この少し無茶にも思える設定をリアルにしているのは、穂香役を演じる波瑠のフラットさや同性支持率の高さがあってこそだろう。そうとはつゆ知らず、赤嶺に付きまとわれ続け、キャラの濃い赤嶺の私生活や浮世離れした自宅にすっと馴染める高杉演じる山本の受容力も存分に発揮されていた。

　穂香の気持ちもはっきりとした今、ルームシェアも再開した2人にはもう何も問題などないように思える。しかしここにきて山本3兄弟の長兄・正海（竹財輝之助）と次兄・薫（古川雄大）と交わした誓約書の内容が足枷になるようだ。

　花妻もなかなか積極的に穂香への好意を滲ませているが、2人を待ち受ける次なる障壁は何だろうか。

■放送情報
『わたしのお嫁くん』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00～22:54放送
出演：波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、ヒコロヒー、竹財輝之助、古川雄大、中村蒼ほか
原作：柴なつみ『わたしのお嫁くん』（講談社『Kiss』連載）
脚本：橋本夏
音楽：橋本由香利
プロデュース：中野利幸（フジテレビ）
プロデューサー：芳川茜（共同テレビ）、山崎淳子（共同テレビ）
演出：紙谷楓（共同テレビ）、城宝秀則（共同テレビ）、水戸祐介（フジテレビ）
制作協力：共同テレビ
制作・著作：フジテレビ
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