横山裕演じる狩野の“愛”が炸裂 『コタローは1人暮らし』が気づかせてくれた“小言”の温かさ

『コタローは1人暮らし』

 核家族化が進んでいるいま、家族以外の大人が子どもを叱ったり、周囲が子育て方針に意見をするのはNGとされる風潮がある。ひと昔前までは、地域全体で子育てをして、他人の子どもであっても、関係なく叱っていたものだが、最近はなかなかそうもいかない。だからこそ、「アパートの清水」の住人たちの関係性を見ていると、なんだか懐かしく感じるのだ。みんなで子どもを育てていくことは、親の負担が軽減するだけじゃない。子どもの心のよりどころを増やすことにもつながっていく。

 コタローは1人暮らしだけれど、いざとなった時に頼れる大人たちがたくさんそばにいてくれる。そしてコタローは、彼らがいつでも笑っていてくれることを願っている。幸せになってほしいと思える相手がたくさんいるって、幸せなことだ。相手も自分の幸せを願ってくれたら、どんどん幸せが連鎖していく。家族のトラウマを抱えているコタローは、自分が笑っていても誰も幸せにはならない……と思っているけれど、それはちがうとはやく気付いてほしい。コタローがお腹がよじれるくらいに大笑いをする日がきたら、きっと狩野は涙が出るほど喜んでくれるはずだ。

■放送情報
『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:横山裕、川原瑛都、山本舞香、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、松島聡(Sexy Zone)、白洲迅、大倉孝二、光石研、滝藤賢一、イッセー尾形、生瀬勝久
原作:津村マミ『コタローは1人暮らし』(小学館『ビッグコミックスペリオール』で連載中)
脚本:衛藤凛
音楽:篠田大介
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:都築歩(テレビ朝日)、尾花典子(ジェイ・ストーム)、松野千鶴子(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)、小田彩(アズバーズ)、小林麻衣子(テレビ朝日)
監督:飛田一樹、樹下直美ほか
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/kotaro2/

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