『わたしのお嫁くん』であざとかわいさ披露 前田拳太郎、デビューから広げ続ける演技の幅
ピュアで元気な好青年という一輝のイメージを持ったまま、『女神の教室~リーガル青春白書~』で前田が演じた水沢拓磨を見ると、またたく間にそれが覆される。拓磨は裕福な家庭に育ったロースクール生が多い中、貧乏な母子家庭育ちの学生。環境の違いからか周りの学生とは距離をとっており、言葉数や笑顔が少ない様子はクールを通り越して冷たい印象を与えていた。
今作の蘭は、またこれまでの役とは全く違う性格だ。穂香にシフォンケーキ作りを教える際、お馴染みのキャッチフレーズとともに「パティシエバージョンです!」とポーズを決めた蘭の姿は、「キラリン!」という効果音もぴったりハマってしまうほどにかわいらしかった。とても『仮面ライダーリバイス』や『女神の教室~リーガル青春白書~』で雰囲気の異なる青年を演じていたとは思えない。前田は作品で観るたびに演じ方が異なり、別の人のように感じてしまうのだ。2022年11月からはLDHの俳優集団である劇団EXILEに加入した前田。今後さらに活躍の場が広がっていくことだろう。
会社で手作りだといってアイシングクッキーを配っていた蘭だが、実はそれは購入した既製品だった。実際にアイシングクッキーを作ってみたものの、自分が満足できるクオリティではなかったようだ。苦しい心のうちを穂香にだけは吐き出した蘭。穂香のすごいところは、そういうふとしたところから相手の心を癒せるところだ。穂香から「こんなもんかって思わせるのも大事。失敗を見せるのも大事」と声をかけられた蘭は尊敬が含まれているような不思議な眼差しで穂香を見つめていた。
“お嫁くん”である知博を手放さないために必死の穂香。蘭はこれから穂香の味方となるのだろうか。それとも知博のライバルとなるのだろうか。展開はまだまだわからない。
■放送情報
『わたしのお嫁くん』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、ヒコロヒー、竹財輝之助、古川雄大、中村蒼ほか
原作:柴なつみ『わたしのお嫁くん』(講談社『Kiss』連載)
脚本:橋本夏
音楽:橋本由香利
プロデュース:中野利幸(フジテレビ)
プロデューサー:芳川茜(共同テレビ)、山崎淳子(共同テレビ)
演出:紙谷楓(共同テレビ)、城宝秀則(共同テレビ)、水戸祐介(フジテレビ)
制作協力:共同テレビ
制作・著作:フジテレビ
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