『波よ聞いてくれ』は“人生リハビリ番組”になる ネタ製造機なミナレさんの中毒性

『波よ聞いてくれ』は人生リハビリ番組になる

 自分の酔っ払い失恋トークが地方局のラジオで流されたミナレ(小芝風花)。さらにディレクターの麻藤(北村一輝)にそそのかされ、スープカレー店のただのアルバイトだった彼女は深夜の生放送にぶっつけ本番で出演することに。『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)第2話では、“挽回したい”ミナレのラジオパーソナリティー人生が本格的に幕を開ける。

 怒りに任せて殺めてしまった元彼が山中に埋める途中で生き返って……という前回、突然始まった一連のサスペンス・ホラーはミナレがパーソナリティーを務めるラジオ番組の企画だった。つい最近まで素人だったにもかかわらず、深夜ではあるがいきなり冠番組を持つことになったミナレ。放送作家の久連木(小市慢太郎)はやる気がなく、内容はほぼ彼女のアドリブだったというのだから驚きだ。

 彼女の無音が3秒で放送事故になるラジオで、一切噛まずに喋り続けられる度胸。さらには深夜放送のリスナーに刺さるトーク力で初回の“架空実況”はそこそこ評判だった。次は「怖いもの知らずの新人パーソナリティらしく、リスナーの度肝を抜く企画を考えろ」と麻藤に企画を任されるが、ミナレはバイト先の店長・宝田(西村瑞樹)が交通事故で入院したことで大忙し。しかも、宝田を身内が事故に巻き込んだお詫びにやってきた謎の女性・マキエ(中村ゆりか)と、自分に一筋だったはずの中原(片寄涼太)が何やらいい感じで悶々とするわで企画を考えるどころじゃない。そんなミナレにネタを作ってくれたのは意外や意外。アパートの下階に住む沖(稲葉友)だった。

 呪われてるから助けてくれ、とFAXでラジオ局に要請を出してきた沖の部屋にミナレは駆けつける。すると天井からは血が滴り落ち、あたりは死臭のような匂いが充満していた。聞けば、マッチングアプリで知り合った女性が関係を進展させるために向かった山中で行方不明になったらしい。その女性の霊に呪われていると怯える沖のただ事じゃない様子を見て、ミナレはいきなり天井裏に侵入。そして、腐敗した何かを見つけるや否や、沖を警察に突き出す。ミナレは沖が女性を殺し、天井裏に遺体を隠したものの、その事実を脳が処理できずにいると踏んだのだ。

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