関水渚に夢中にならざるを得ない! 事務所の先輩・綾瀬はるかと重なる“底知れなさ”

関水渚、綾瀬はるかと重なる“底知れなさ”

 「関水渚が底知れない」。彼女が出演するドラマや映画を観ているといつもそう思う。

 関水は、現在放送中のドラマ『シガテラ』(テレビ東京系)に出演中。主人公の荻野優介(醍醐虎汰朗)と教習所で出会い、交際を始める南雲ゆみを演じている。古谷実原作の同名漫画が発表されたのは2003年。当時の読者たちは、みんな「南雲さん」に恋をした。荻野のひとつ年上で美人、頭脳明晰、笑顔が素敵でパーフェクトな女性。器も広くて読者のアイドルだった。

 ドラマ放送前、そんな原作の南雲と関水のビジュアルが合致しないためか「イメージと違う」という声もあったようだ。しかし、関水は演技力とその美しさで、負の言葉を蹴散らしてしまった。特に荻野との恋愛パートは彼女のポテンシャルが爆発している……。こんなときに思うのだ。「関水渚が底知れない」と。

 「ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナリストになったことをきっかけに芸能界入りした関水。2017年にCMデビューし、グラビア活動などを行う中、2019年には、演技経験ほぼゼロながら、1000人以上が参加したオーディションを勝ち抜き、映画『町田くんの世界』のヒロインに抜擢された。

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 関水は、同作を機に俳優の道へと進む。2022年は『元彼の遺言状』(フジテレビ系)で、森川紗英役を熱演。剣持麗子(綾瀬はるか)と篠田敬太郎(大泉洋)の事務所にたびたびやって来ては、ふたりの間でギャーギャーと騒ぎ、首を突っ込んでくるツンデレな女の子を演じた。そうかと思えば、現在放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』では田鶴として登場。鎧を身にまとい、戦いへと向かう姿は圧巻だった。出演作によっては雰囲気や性格が似ている役もあっただろうが、特に『シガテラ』含むこの3作品は、まったく違う関水渚を楽しむことができた。

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 多くの俳優を抱えるホリプロの中でも、特に関水は『元彼の遺言状』で共演した先輩・綾瀬はるかと似た道を歩んでいる気がする。綾瀬も関水同様に「ホリプロタレントスカウトキャラバン」出身で、デビュー当時はグラビアアイドルとして活動していた。そして、大ブレイクのきっかけとなったドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系)のヒロイン役も723名の中から勝ち取っている。

 その後、綾瀬は『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)や『義母と娘のブルース』(TBS系)などでコミカルなシーンを、『精霊の守り人』(NHK総合)では鬼気迫る殺陣を、『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ)では華麗なアクションを見せた。それでいて、王道のラブストーリーやお仕事ドラマもやってのけるのだからスゴい。

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