大泉洋、『ラストマン』で新たな扉を開くか 『鎌倉殿の13人』以降の活躍を振り返る

大泉洋、『ラストマン』で新たな扉を開くか

 4月23日から福山雅治とともに出演する日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)がスタートする大泉洋。

大泉洋、“うだつのあがらない”役柄から完全に脱皮 あてがきを超えた『騙し絵の牙』

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 以前、「大泉洋、“うだつのあがらない”役柄から完全に脱皮 あてがきを超えた『騙し絵の牙』」というコラムで、2021年の大泉洋がどのような役を演じてきたかを書いた。それ以降の大泉洋は、どのような役を演じ、『ラストマン-全盲の捜査官-』へとつながっていったのだろうか。

 2022年はなんといってもNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』への出演があった。大泉洋に「恋多き」役を演じるイメージはあまりなかったが、この作品で大泉演じる源頼朝は、冒頭から新垣結衣演じる八重との間に子供をもうけたことで、八重の父親の伊東祐親(浅野和之)の逆鱗に触れ、北条家に匿われる。そこでも北条政子(小池栄子)に好意を寄せられる。

 その後も、愛妾・亀(江口のりこ)を囲う場面もあった。当初は、イメージのない役柄に戸惑う声もちらほら聞こえていたが、物語は展開していくと、そんな姿もしっくりきていて、次第に戸惑いの声も聞かれなくなった。

 また、『鎌倉殿の13人』では、頼朝の狡猾な面なども垣間見えることもあり、Twitterでは「全部大泉のせい」というワードが話題になることもあったほどであったが、大泉自身は、「ヒールな役ができたのも、自分としては新しかったかなと思っています」と、「GQ MEN OF THE YEAR 2022」の場でポジティブに受け止めている姿も見られた。

大泉洋、『鎌倉殿の13人』などで見せた新たな一面 『紅白』までの2022年を振り返る

3年連続で『NHK紅白歌合戦』の司会を務める大泉洋。2022年も俳優として大活躍だった彼の1年を振り返りたい。  1月からは、…

 2019年に日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)に出演するまで、2010年代にはほとんど連ドラ(大河ドラマや朝ドラを除き)に出演することのなかった大泉洋だが、2022年には、『鎌倉殿の13人』出演時に、『元彼の遺言状』(フジテレビ系)に出演し、同じ時期にふたつの作品が放送されている状態であった。

 『元彼の遺言状』では、綾瀬はるか演じる敏腕弁護士・剣持麗子の前に現われる作家志望の男・篠田敬太郎を演じていた。ドラマの前半では、麗子に振り回されたり、そんな麗子に料理を作ったりと、コミカルなやりとりや、大泉の愛らしい姿が注目されていたが、次第に篠田の謎多き部分がフィーチャーされると、ドラマの終盤に向かうにつれ、篠田の正体に対しての考察が盛んに行われた。こちらも、新鮮な役柄だったのではないだろうか。

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