鈴木亮平には太陽のようなヒーロー役が似合う 『TOKYO MER』新作でさらなる苦境に挑む

『TOKYO MER』新作は過酷な任務に

「待っているだけじゃ、救えない命がある」

 そう言って考えるより先に現場に駆けつける、またあの頼もしい背中が見られる。

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の公開を記念した新作スペシャルドラマ『TOKYO MER~隅田川ミッション~』が、4月16日21時よりTBS系で放送される。

 東京都知事直轄の救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」でチーフドクターを務めるスーパー救命医の喜多見幸太役を演じるのは鈴木亮平だ。目の前の命を救うことだけに集中し、そのためならば命懸けで間に合わせようとする使命感と真っ直ぐな信念を持つ喜多見は、太陽のようなヒーロー役がよく似合う鈴木にはまさにハマり役だ。

 どれだけ凄惨な現場でも怯むことも諦めることもなく簡単には悲観的にならない。大きく笑う喜多見の笑顔には言いようのない安心感があり、死の瀬戸際にいる患者の気持ちを“こちら側”に繋ぎ止める。喜多見の笑顔にはなんだかこちらを許してくれるような、そっと居場所を確保してくれるような力があるのだ。

 “真っ暗で苦しくて、こんな中で1人で死んでしまうかもしれない。もう助からないかもしれない”“誰にも見つけれもらえないかもしれない……”。身体の痛み以上にそんな恐怖や孤独で押しつぶされそうな患者にとって、喜多見がかける「絶対に間に合いますよ」という声かけや、的確な指示出しは本当にたった一縷の希望であり救いとなる。

 周囲に流されず、自身のポリシーを周りに無理やり押し付けることもなくただただ背中で見せる。青臭い理想だと笑われてもまずは自分ができることに実直に取り組む。弱くて狡い自分がいることも認めた上で周りに「一緒に力を貸してほしい」と心から言える、そんな喜多見は、鈴木がこれまで演じてきた大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合)での主人公・西郷隆盛はもちろん、『テセウスの船』(TBS系)での警官・佐野文吾役、映画『俺物語!!』でのピュアで猪突猛進な剛田猛男役など、利他的で真っ直ぐなキャラクターたちを思い起こさせる。

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