坂本龍一さんの“夢”が詰まった109シネマズプレミアム新宿 高価な価格設定の狙いは?

109シネマズ新宿、高価な価格設定の狙い

4500円/6500円で映画を観る層は?

塩・キャラメルの味ごとに豆の種類を変えたポップコーン

 そして、発表時から話題になっているのが本シアターの価格設定。CLASS Aの4500円と、映画鑑賞後にプレミアムラウンジで過ごすことができるCLASS Sの6500円。映画館激戦区の新宿でこの価格設定にはどんな狙いがあるのか?

椅子を角度を自由に変更できる「CLASS S」席

「こだわりのあるシアターになっているので、趣味とか自分の好きなものにお金を使ったり、そういうことを惜しまないような方たちをターゲットにしています。価格帯的には6500円と4500円は映画を通常で観るにしては安くない金額かもしれないですが、こだわりをもったシアターで特別な日に特別な作品、この作品はここで観たいと思っていただけるような金額設定とターゲット設定をしています」

「CLASS S」チケット購入者が鑑賞後利用できるプレミアムラウンジ

 モデルとなっている映画館はないといい「海外でもプレミアムのシアターがあったりしますが、日本国内において特に新しい試みだと思っていて、一から試行錯誤しながらだんだんとこの形になっていきました」と独自の施策としてこの形にたどり着いたという。

 最後に増永氏は「シアター激戦区の新宿で、後発で出てきたシネコンなので、通常と同じでは、なかなか勝負もできない。全席プレミアムシート、フィルム映写機、坂本龍一さんに音響監修いただいたことはほかに絶対にない。新宿全体の映画業界として盛り上がっていけたら」と話してくれた。

 オープンに際して、今週末は多くの人が殺到するのが予想される東急歌舞伎町タワー。懐かしのフィルム上映を求めていくのもよし、ポップコーンを食べ比べにいくのもよし、音響環境を体験しにいくのもよしな本シアターで、ぜひ丸一日、どっぷりと映画に浸かってみては。

東急歌舞伎町タワー
向かって目の前のTOHOシネマズ 新宿

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「レポート」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる