『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』往年のファンには胸熱な演出も 安室透が空中で大奮闘

『ハロウィンの花嫁』は新旧ファンが楽しめる

 日本テレビ系『金曜ロードショー』にて、4月7日21時より『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(以下、『ハロウィンの花嫁』)が放送される。

 『ハロウィンの花嫁』は、2022年春に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの第25作目。シリーズ歴代最高の興行収入を記録したことでも話題となった1作だ。4月14日公開の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』に先駆けてテレビ初放送となる。本記事では『金曜ロードショー』での放送に向けて、本作の見どころを振り返りたいと思う。

 『ハロウィンの花嫁』のストーリーは、佐藤美和子、高木渉の挙式が渋谷で挙げられるシーンから始まる。コナンや蘭、少年探偵団の面々も式に参列する最中、佐藤・高木両名にとって因縁の相手である3年前の連続爆破事件の犯人が脱獄。公安警察の降谷零(安室透)がその行方を追跡するものの、犯人は首元につけられた謎の液体爆弾で吹き飛ばされ……ハロウィンの渋谷を舞台に巻き起こる爆破事件にコナンや安室透が対峙する。

 まずは、劇場版『コナン』シリーズの醍醐味であるオープニング映像。「俺は高校生探偵、工藤新一」から始まる恒例のイントロダクションは近年、その作品毎に演出が刷新され、新作の演出を楽しみにしているファンも多い。本作では舞台となる渋谷の街並みを彷彿とさせる演出が施された特別仕様。そして、コナンと言えば誰もが思い浮かべるテーマソングもこの本作ならではのアレンジバージョンが流れる。本作ならではの映像とアレンジが施されたテーマソングが組み合わさったオープニング映像は、放送開始から見逃せない。

 本作では序盤で描かれる挙式を中心に、随所で佐藤と高木、2人の甘々なラブシーンが描かれる。新一と蘭、服部平次と遠山和葉といったカップルが注目されがちな『コナン』シリーズだが、思えば作中でいち早く結ばれたのはこの佐藤・高木ペアだった。作品初期は上手くいくようでいかない2人の関係は見ていてウズウズしたが、本作では見ていて思わずキュンとするような、2人が愛おしくなるシーンが数多く描かれる。また、恋人としてだけでなく警察官としてリスペクトし合うふたりの掛け合いにグッとくる瞬間も。佐藤・高木の2人の行方に最後の最後まで注目だ。

 本作のキーパーソンとなるのは佐藤美和子の後輩であり、降谷零の同期である松田陣平。そしてその仲間である伊達航、萩原研二、諸伏景光だ。降谷を含む5人は、同じ警察学校の同期であり親友。周囲からは問題児の集まりと評されながら、その並外れたコンビネーションで警察学校時代から様々な事件やトラブルを解決してきた。いわゆる「警察学校組」として、原作やアニメ本編のファンからも熱い支持を受けているキャラクターたちだ。降谷以外の4人は既に亡くなってしまっているが、本作では降谷や佐藤、コナンのモノローグとして生前の5人の姿が描かれる。そこで描かれる彼らが3年前に対峙したとある事件が、今回の爆破事件の重要なカギを握ることとなる。

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 本作品のオリジナルキャラクターとして登場するのは、ロシアを拠点とする正体不明の殺し屋・プラーミャ。そんなプラーミャを追うロシア人部隊「ナーダ・ウニチトージティ」のリーダーであるエレニカ・ラブレンチエワとコナンたちの共闘にも胸が熱くなる。エレニカを演じるのは、本作が声優初挑戦となった白石麻衣。エレニカが内に秘めるプラーミャに対する強烈な復讐心とその裏に隠された切な過ぎる過去。そしてその姿に共鳴したコナンの姿が印象深い。

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