上野樹里、等身大の演技の中で光る強さ　『私小説』では瀬戸康史とどんな夫婦に？

　主体性のある“寄り添い”と言えば『持続可能な恋ですか？〜父と娘の結婚行進曲〜』（TBS系）での主人公のヨガインストラクター・沢田杏花役が思い浮かぶ。何かドラマチックに大きくストーリーが動くわけではないものの、杏花がじっくり揺蕩いながら自分自身や周囲と向き合う嘘のない姿は、“言葉”の意味を大切に咀嚼しながら味わうこの作品に流れる価値観とも見事マッチしていた。フラットに相手と関係を紡ぎ、足りないところがあれば自分がそうしたいから補い、手を取り合う。杏花が緩やかに、だけれど確実に変化していく姿が印象的だった。

　そんな上野が、今回のSPドラマではどんな主体性ある“寄り添い”を見せてくれるのか。信じるもの、愛するものに真っ直ぐ手を伸ばし、互いの存在を想うだけで強くなれる。そんな対等な信頼関係の上に成り立つ夫婦像をどう立ち昇らせてくれるのか楽しみだ。

■放送情報
『私小説 ―発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由―』
テレビ朝日系にて放送
【前編】4月7日（金） 23:15～0:15放送
【後編】4月8日（土） 23:00～0:00放送
出演：瀬戸康史、上野樹里
原作：市川拓司『私小説』（朝日新聞出版刊）
脚本：岡田惠和
監督：野尻克己
企画・プロデュース：渡辺ミキ（ワタナベエンターテインメント）
ゼネラルプロデューサー：服部宣之（テレビ朝日）
プロデューサー：井上衛（ワタナベエンターテインメント）
音楽：福廣秀一朗
制作協力：ワタナベエンターテインメント
制作著作：テレビ朝日
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