選択によって枝分かれする4つの人生の物語 ルー・ドゥ・ラージュ主演『ジュリア(s)』公開へ

『ジュリア(s)』ポスター&予告編公開

 オリバー・トレイナー監督の長編デビュー作『Julia(s)(原題)』が、『ジュリア(s)』の邦題で5月5日に公開されることが決定した。

 本作は、ピアニストとしての成功を夢見るジュリアの人生を、些細な選択の積み重ねで枝分かれし、交差する4つの人生として描き出す物語。2010年製作の『ピアノ調律師』で第37回セザール賞短編映画賞を獲得したトレイナーが監督を務め、『社会から虐げられた女たち』『ブラック・ボックス 音声分析捜査』のルー・ドゥ・ラージュが主演を務めた。共演には、ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワらが名を連ねている。

 2052年パリ。80歳の誕生日を迎えたジュリアはこれまでの充実した人生に満足しつつも、過去を振り返り自分が過ごしていたかもしれない別の人生に想いを馳せていた。ピアニストを目指していた17歳の秋。ベルリンの壁崩壊を知り友人たちとベルリンへ向かった日、「もしバスに乗り遅れなかったら?」「本屋で彼に出会ってなかったら?」「シューマン・コンクールの結果が違ったら?」「私が運転していたら?」ジュリアが頭に描いたのは、そんな何気ない瞬間から枝分かれしていった4つの人生。そのどれもが決して楽ではないけれど、愛しい人たちとのかけがえのない日々で満たされていて眩しい。果たして、ジュリアが選び取った幸せな“今”につながるたった一つの人生とは。

 あわせてポスタービジュアルと予告編も公開。ポスタービジュアルは「if あの時あの場所で違う選択をしていたら――?」というキャッチコピーとともに、あの日出会った2人と出会わなかった2人の姿が写し出されており、パリ、アムステルダム、ベルリン、ニューヨークと様々な場所で枝分かれしていくジュリアの人生が内包されたデザインになっている。

映画『ジュリア(s)』予告編

 あわせて公開された予告編は「人生は偶然の積み重ね? 運命を決める要素は出会い? それとも……最初から決まってる?」というジュリアの言葉から始まり、運命的な出会いを果たすかどうか、交通事故を回避するかどうか、些細な選択をきっかけに枝分かれしていく彼女の人生が映し出される。そんな幾通りもあった人生の選択肢から、かけがえのない“今”に繋がる人生賛歌に「私は今、幸せですか?」というジュリア自身への問いかけで締めくくられる。さらに、ラストに映し出されるタイトル『ジュリア(s)』の複数形とともに、ピアノの音色が鳴り響く。

■公開情報
『ジュリア(s)』
5月5日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開
監督:オリバー・トレイナー
出演:ルー・ドゥ・ラージュ、ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワ
配給:クロックワークス
2022/フランス/フランス語/120分/PG12/原題:Le tourbillon de la vie/英題:Julia(s)/字幕翻訳:横井和子
©WY PRODUCTIONS–MARS FILMS–SND-FRANCE 2 CINÉMA
公式サイト:klockworx.com/movies/13045/
公式Twitter:@klockworxInfo

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