中国発の3DCGアニメ映画『兵馬俑の城』6月16日公開 吹替版声優に福山潤、寿美菜子ら

アニメ映画『兵馬俑の城』6月公開決定

 中国のアニメ会社・FANTAWILDが制作した3DCGアニメ映画『兵馬俑の城』が、6月16日に日本公開されることが決定した。

 2021年7月に中国で公開され、約7000万元(約14億円)のヒットを記録した本作。第24回上海国際映画祭では最優秀アニメーション作品賞にノミネートされた。

 中国歴代の皇帝によって作られた兵馬俑。その兵馬俑達が眠るはずの巨大な地下都市には、大きな秘密があった。兵馬俑達は、神から命を授けられ、もう一つの世界が作られていたのだった。兵馬俑の雑用係・モンユエンが住む秦陽城は、凶暴な霊獣たちの襲撃に悩まされていた。その霊獣に拮抗するシアホウ将軍の姿に憧れたモンユエンは精鋭部隊「鋭士」への入隊を希望するが、将軍から「霊獣・地吼を捕まえる」という条件を出される。霊獣・地吼を追う旅の途中、モンユエンは謎多き少女シーユイと出会う。旅の途中で2人は地下の世界では見られない美しい風景や世界の広さを知る。次第に惹かれ合う2人。モンユエンは、家族を探すシーユイの力になりたいと考えるようになる。そして、2人はついに、地吼を追い詰めるが……。

 日本では、2022年に中国映画の上映企画「電影祭」にて中国版が上映されたが、新たに日本語吹替版として再上陸する。

 楽天家で優しい心を持った主人公の兵馬俑・モンユエンを演じるのは、『吸血鬼すぐ死ぬ』のドラルク役、『おそ松さん』の松野一松役などで知られる福山潤。福山が演じたモンユエンは、秦陽城兵俑軍に所属する雑用係で、ほかの兵俑と比べ体が弱いが精鋭部隊である「鋭士」になることを夢見るキャラクターだ。福山は、「中国から凄いクオリティの作品がやってきたモノだと、収録資料を拝見した時に感じました。素晴らしい映像と音楽と王道なストーリーに魅力的に息づくキャラクター達のお芝居に声を付けていけることは声優としての悦びを強く感じさせてくれました。僕が担当するモンユエンは真っ直ぐ自分の夢に向かって進みます。その過程で出逢う人と出来事に自分なりに真っ直ぐ演じました」と本作の魅力を語る。

 家族を奪われた人間の少女・シーユイを演じるのは、幼少期から子役として活動し、『けいおん!』の琴吹紬役などを務める寿美菜子。シーユイは剣術の達人であり、一見姉御肌で気が強いが、少女らしい一面もある愛らしいキャラクターだ。そのシーユイを演じた寿は、「オーディションで初めて彼女を見た時から、一目惚れでした(笑)。美しく可憐。更に強さとかっこよさも持ち合わせたシーユイを演じられて本当に嬉しいです」とコメントした。

 青銅で出来た山羊のシャオバオを演じるのは、『ヒナまつり』の新田義史役をはじめとした声優としての活動のみならず、音楽ユニット「UMake」やアパレルブランドをプロデュースするなど様々な分野で活動する中島ヨシキ。シャオバオはチャラい性格だが、肝心な場面では役に立つユニークなキャラクターで、中島は「その場を和ませてくれる可愛らしい本作のマスコット的存在……でしょうか。なかなか担当させていただくことの少ないキャラクターなのですが、とても楽しく収録させていただきました!」と語る。

 元は普通の兵士だったが、戦功を立て続け大将軍の座に就いた兵俑軍の統帥であり、モンユエンのあこがれの存在でもあるシアホウ将軍を演じたのは、『遊☆戯☆王』シリーズのジャック・アトラス役などを務め、洋画・海外ドラマでも吹き替えを務める星野貴紀。星野は、「主人公であるモンユエンの憧れになれるように、また乗り越えていく壁になれるように、キャラクター感をだいぶ強めに演じさせていただきました」と役作りについて話した。

 あわせて公開された日本版ビジュアルには、モンユエンとシーユイの後ろ姿と壮大な地底の世界の奥に佇む巨大な像が切り取られている。

コメント

福山潤

吹き替え版でモンユエンの声を担当します福山潤です。
中国から凄いクオリティの作品がやってきたモノだと、収録資料を拝見した時に感じました。
素晴らしい映像と音楽と王道なストーリーに魅力的に息づくキャラクター達のお芝居に声を付けていけることは声優としての悦びを強く感じさせてくれました。
僕が担当するモンユエンは真っ直ぐ自分の夢に向かって進みます。
その過程で出逢う人と出来事に自分なりに真っ直ぐ演じました。
より多くの方々にご覧になって頂けますと幸いです。宜しくお願い致します!

寿美菜子

シーユイを演じさせてもらいます、寿美菜子です。
オーディションで初めて彼女を見た時から、一目惚れでした(笑)。
美しく可憐。更に強さとかっこよさも持ち合わせたシーユイを演じられて本当に嬉しいです。
今作に出会う少し前に、日本で兵馬俑展が行われていて、広告を見て心惹かれていました。
残念ながらその時は観に行けなかったので、オーディション時に、今作の世界に入りたい!と強く願ったことを覚えています。
アフレコは共演者とスタッフの皆さまと駆け抜けることができました。
飽きさせない展開、絵や音のこだわりから、アフレコ中も沢山刺激をもらい大興奮でした。
ぜひ劇場で、兵馬俑のみんなが暮らす世界を旅してください。

中島ヨシキ

シャオバオの吹き替えを担当させていただきました、中島ヨシキです!
青銅製の山羊の見た目をしているシャオバオは、
その場を和ませてくれる可愛らしい本作のマスコット的存在……でしょうか。
なかなか担当させていただくことの少ないキャラクターなのですが、とても楽しく収録させていただきました!
モンユエンとシーユイを中心に俑たちの世界で巻き起こる壮大なストーリー!お楽しみに!

星野貴紀

オーディション原稿の時点でキャラクターの方向性はだいぶ見えていたので、実際に演じることが決まって素直に嬉しかったですね。
主人公であるモンユエンの憧れになれるように、また乗り越えていく壁になれるように、キャラクター感をだいぶ強めに演じさせていただきました。『俑』がキャラクター化されているということもあり、治療の方法ですとか、ダメージの時の描写ですとか、独特でリハーサルをしながらも「なるほどなぁ……!」と唸りました。
オリジナリティあふれ、見どころの多い作品です。
ド派手なアクションとほんのり切なくなるストーリー…是非、ご期待ください!!

■公開情報
『兵馬俑の城』
6月16日(金)より、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国公開

<オリジナル版スタッフ>
製作:尚琳琳、鄭志昊、徐天福、李暁東、蔡懐軍、支穎
プロデューサー:劉艶娟、李小虹、李錦、王磊、任旭、黄帆順
監督:林永長
副監督:陳嬌艶
脚本:徐蕓、崔鉄志、王鋼
ビジュアルエフェクト監督:張雅蓓、王強
編集特別監修:王懐佩、唐緒恒
美術監督:郭尚振、王剣龍、李弘毅
音楽:黄英華
音楽監修:秦早
制作スタジオ:Fantawild Animation Inc.

<日本語吹替版スタッフ>
声の出演:福山潤、寿美菜子、中島ヨシキ、星野貴紀
演出:菊田浩巳
翻訳:藤原由希
音響制作:楽音舎
日本語吹替版制作統括:ライブ・ビューイング・ジャパン、面白映画
日本語吹替版配給:ライブ・ビューイング・ジャパン、エレファントハウス
提供:Fantawild Animation Inc.、面白映画、Open Culture Entertainment
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン、エレファントハウス
©︎Fantawild Animation Inc.
公式サイト:https://heibayounosiro.jp
公式Twitter:@heibayounosiro

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